TRINX TDO700の評判は、価格に対して満足度が高いという声が多く、コストパフォーマンスに優れたエアロロードバイクとして注目を集めています。134,900円(税込)という価格帯でありながら、油圧ディスクブレーキやLTWOO R9の11速コンポーネントを搭載しており、初心者から通勤・通学用途まで幅広いニーズに対応できる一台です。この記事では、TRINX TDO700の評判や口コミ、スペック詳細、購入時の注意点について詳しく解説していきます。
- TRINX TDO700とはどんなロードバイクなのか
- TRINX TDO700の評判と口コミ
- TRINXはルック車ではない本格メーカーという評判
- TRINX TDO700の詳細スペック
- TRINX TDO700のエアロフレームの評判
- LTWOO R9コンポーネントの評判
- TRINX TDO700の油圧ディスクブレーキの評判
- 10万円台ロードバイク市場でのTRINX TDO700の評判
- TRINX TDO700購入時の注意点
- TRINX TDO700のメンテナンスについて
- TRINX TDO700の将来的なアップグレード
- TRINX TDO700がおすすめの人
- TRINX TDO700購入時に注意が必要な人
- ロードバイク購入時に揃えるべき必需品
- 初心者がロードバイクを選ぶ際のポイント
- まとめ
TRINX TDO700とはどんなロードバイクなのか
TRINX TDO700は、中国発の自転車メーカーTRINX(トリンクス)が製造するエアロロードバイクです。TRINXは1990年に設立された広州に本社を置く自転車製造メーカーで、「サイクリストに勇気と活力を。」という想いを掲げ、2006年にTRINXブランドとして本格的にスタートしました。現在、TRINXの製品は世界60カ国以上で販売されており、特にタイやインドネシアなどの東南アジア諸国ではメジャーな自転車ブランドとして広く認知されています。
TDO700の大きな特徴は、洗練されたエアロ形状のフレームデザインにあります。エアロフレームは前面の面積が少なく、前後方向に幅が広い形状を採用しており、特に高速域での走行において空力効果が発揮されます。空気抵抗は速度が上がるにつれ増加し、時速15kmでも全走行抵抗の5割、時速30kmになると8割になると言われています。平地巡航でロードバイクを前に進ませるために最も抵抗となるのは空気抵抗で、全抵抗の実に86%にのぼることから、エアロフレームの恩恵は大きいと言えます。
TRINX TDO700の評判と口コミ
TRINX TDO700の評判について、実際のユーザーからは「価格にしてはそこそこ満足」という声が多く見られます。134,900円という価格帯でこれだけの装備を持つロードバイクはなかなか手に入らないため、総合的にはお買い得という評価を受けています。一方で、品質にバラツキがあるという指摘もあり、購入後の適切な調整が重要とされています。
「格安だがしっかり調整すればいい自転車」という評価や、「イメージはルック車以上ロードバイク未満」という声もありますが、これは適切な調整を行えば十分に使える自転車であることを示しています。ネット通販で購入した場合、自転車は半分分解された状態で届くことが一般的で、「組み立ては簡単だが、他の箇所のネジの増し締めやディレーラーの調整、ディスクブレーキの調整が必要だった」というレビューがあります。自転車の組み立てや調整に自信がない場合は、最寄りの自転車店に持ち込んで調整を依頼することをおすすめします。
TRINXはルック車ではない本格メーカーという評判
日本市場では、TRINXは主にAmazonなどのネットショップで3万円から5万円程度のモデルを中心に販売されてきたため、「ルック車(見た目だけで性能が低い自転車)」ではないかという疑問を持つ方もいます。しかし、実際にはTRINXは本格的な自転車メーカーです。
TRINXは自転車業界でインテリジェント製造を実現した最初の企業の一つとして知られており、その製造能力は世界でもトップクラスです。完成車組立ライン13本、塗装生産ライン14本を保有し、製造拠点面積は10万平方メートルに及びます。年間生産能力は完成車200万台、フレーム150万個、フォーク100万個という大規模なもので、高度なロボット生産ラインを備え、アルミフレームの溶接自動化技術を率先して開発・応用しています。
品質管理体制も充実しており、TRINXは中国国内でCNAS認定のテストセンターを備えたわずか3つの自転車工場のうちの一つです。2016年に設立された自社テストセンターにより、厳格な品質管理を実現しています。デザイン面では、イタリアのトップデザイン会社「JONNY MOLE」と提携しており、イタリアらしいファッション性と芸術文化を取り入れたデザインが特徴です。自転車の開発・生産を専門とする約2000人のプロフェッショナルが在籍し、スチールからアルミ、高級なカーボン製まで幅広いモデルを手掛けています。
2024年からは日本市場でもエントリーモデルだけでなくミドルクラスやハイエンドモデルの販売を強化しており、TDO700はまさにその流れの中で登場した日本市場向けのミドルクラスモデルです。
TRINX TDO700の詳細スペック
TRINX TDO700のスペックを詳しく見ていきましょう。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 価格 | 134,900円(税込) |
| フレーム | 軽量アルミフレーム(エアロ形状) |
| フォーク | アルミフォーク |
| ホイールサイズ | 700C |
| タイヤ | 28C |
| 重量 | 約11.2kg(420mmサイズ) |
| 変速 | 22段変速(2×11速) |
| ブレーキ | 油圧ディスクブレーキ |
| シフター/ブレーキレバー | LTWOO R9 |
| リアディレイラー | LTWOO R9(11速) |
| フロントディレイラー | LTWOO R9 |
| ハンドル | アルミ一体型ベントハンドル |
サイズ展開は420mmサイズ(適応身長160cm程度から)と460mmサイズ(適応身長170cm程度から)の2種類が用意されています。ロードバイクを購入する上で最も大切なのはサイズ選びで、自分の身体のサイズに合っていないと、自転車の性能を生かせないだけでなく、肩や首、お尻が痛くなり、思うように走行できません。購入前には必ず自分の身長に合ったサイズを確認することが重要です。
TRINX TDO700のエアロフレームの評判
TDO700のフレームは、空気抵抗を減らすエアロ形状を採用しています。エアロフレームの特徴として、前面の面積が少なく、前後の方向に幅が広い形状があり、これにより特に高速域での走行において空力効果が発揮されます。
ただし、エアロ形状のフレームは一般的な形状に比べて重くなりやすく、乗り心地が硬くなりやすいという弱点もあります。TDO700の重量が約11.2kgというのは、10万円前後のロードバイクとしては標準的な数値です。700Cホイールと28Cタイヤの組み合わせは、都市部の道路から郊外のロングライドまで幅広い用途に対応します。28Cという太めのタイヤは、路面からの衝撃を吸収し、乗り心地の向上に貢献します。また、ある程度の未舗装路にも対応できる汎用性を持っています。
LTWOO R9コンポーネントの評判
TDO700に搭載されているLTWOO R9コンポーネントについて、評判を詳しく見ていきましょう。LTWOO(エルトゥー)は中国のコンポーネントメーカーで、もともと広州にあったSRAMの工場が基盤となっており、2013年頃のSRAMの撤退を機に立ち上がった新興メーカーです。R9はLTWOOのロード用2×11速コンポーネントで、シマノ製コンポーネントと互換性があります。価格は約1万円程度で、シマノの同等グレード(105など)の半額程度となっています。
握り心地については、2024年度版はラバー部分の質感が良く、細かいスリットが向きを変えて入っているなど、細部にもこだわりが見られます。握り心地はシマノと比較しても遜色ないという評価もあります。変速性能については、基本的な変速性能は問題なく動作します。ただし、フロントディレイラーなどの挙動については、まだシマノの技術には完全に追いついていないという印象を持つユーザーもいます。
シマノとの互換性については、LTWOOコンポーネントはシマノと互換性があるため、将来的にシマノ製パーツへのアップグレードも可能です。不具合があった場合でも、シマノ製のコンポーネントに交換することで解決できます。
LTWOOコンポーネントには注意点もあります。R9の欠点として、ワイヤーに優しくないという特性が報告されています。また、下ハンドルを握るとレバーに手が届きにくいという指摘もあり、これは親指シフト方式を採用しているためです。長期耐久性については、「商品としてみると諸々作りが脆い」という印象を持つユーザーもいます。
総合評価として、LTWOOコンポーネントは価格を考慮すると十分な性能を発揮します。シフトレバーが壊れたらLTWOOに買い換えるというユーザーもいる一方、重要なパーツについてはシマノを選択するという意見もあります。初心者が最初の一台として使用する分には必要十分な性能であり、将来的なアップグレードの余地も残されています。
TRINX TDO700の油圧ディスクブレーキの評判
TDO700に搭載されているLTWOO BR-R6020は油圧式のディスクブレーキです。油圧ディスクブレーキは、ブレーキオイル(フルード)を使用して制動力を発生させる仕組みで、従来のワイヤー式(機械式)ブレーキと比較して多くのメリットがあります。
油圧ディスクブレーキの一番のメリットは、構造上「伝達効率が良い」ということです。力を伝える部分が油のため、摺動抵抗がなく、力のロスが少ないことが大きな特徴です。握力の弱い方や女性ライダーでも楽にブレーキ操作ができます。急な雨でもブレーキがしっかり効いてくれ、リムブレーキと異なり、ホイールのリム面ではなくローターを挟んで制動するため、濡れた路面でも制動力が安定しています。
長い下り坂でのブレーキ操作がとにかく楽で、少ない握力で制動できるため、長時間のブレーキングでも手が疲れにくくなります。ブレーキパッドが減っても自動的にブレーキレバーの引き代が調整される自動調整機能も備えています。機械式ブレーキのように頻繁な調整が不要です。また、ブレーキケーブルを使用していないため、錆びによる制動不良が発生しません。リムの性能や歪みに影響しないため、ホイールの寿命が延びる傾向があり、カーボンホイールへのアップグレードも視野に入れやすくなります。
一方でデメリットもあります。ディスクブレーキシステム全体の重量が、リムブレーキと比較して重くなります。ローターやキャリパー、油圧ホースなどの部品が追加されるためです。また、ブレーキオイルの交換などのメンテナンスには専門知識と工具が必要で、特にエア抜き作業は適切に行わないと、エア噛みが発生しブレーキが効かなくなる可能性があります。輪行(自転車を分解して電車などで運ぶこと)の際には注意が必要で、ホイールを外した状態でレバーを握ってしまうと、ピストンが出てしまい、ホイールが入らなくなる場合があります。
取り扱い方法が難しい面はありますが、初心者にとってのメリットが多いのも油圧ディスクブレーキの特徴です。基本的な整備技術を習得して正しく扱えれば、特に安全性の面での恩恵は大きいです。初心者でスピードを出さないからこそ油圧式のディスクブレーキがおすすめという意見もあり、安全を最優先する場合、リムブレーキの選択は避けた方が良いとされています。
10万円台ロードバイク市場でのTRINX TDO700の評判
10万円前後のロードバイクは、一般的に重量が10kg前後のモデルが多いです。普通のママチャリが16~20kgほどあることを考えると比較的軽いですが、ロードバイクの中ではやや重めの部類に入ります。この価格帯のロードバイクは、コンポーネントやホイールなど各パーツのグレードが低めですが、1分1秒を争うようなレースには向いていないものの、週末のサイクリングや通勤・通学、街乗りを楽しむ分には必要十分なスペックを備えています。
初心者には10万円台の入門用エントリーモデルがおすすめされています。ロードバイクの性能はおおよそ価格に比例しますが、高級なモデルは脚力やスキルを持つ上級者向けの車体が多いため、初心者にはかえって乗りにくい場合があります。また、車体の消耗が激しく、盗難のリスクが高い通勤・通学などの普段使い用にもおすすめの価格帯です。将来的にパーツのアップグレードを行うことで、自分好みのカスタマイズを楽しめるという成長の余地もあります。
TRINX TDO700が競合モデルと差別化されるポイントは複数あります。同価格帯でエアロ形状のフレームを採用しているモデルは少なく、空力性能を重視する方には魅力的です。134,900円という価格で油圧ディスクブレーキを標準装備しているのは大きなアドバンテージで、LTWOO R9による11速変速はエントリーモデルとしては十分なギア数です。アルミ一体型ベントハンドルの採用により、すっきりとした外観も実現しています。
TRINX TDO700購入時の注意点
TRINX TDO700を購入する際には、いくつかの注意点があります。
サイズの確認は最重要事項です。ロードバイクを購入する上で最も大切なのはサイズ選びで、必ず自分の身長に合ったサイズを選びましょう。可能であれば、実際に試乗してから購入することをおすすめします。TRINXの製品はネット通販が中心となっているため、試乗が難しい場合があります。その場合は、サイズ表を参考に自分の身長に合ったサイズを選び、購入後に自転車店でフィッティング調整を依頼することをおすすめします。
購入先の選定も重要です。TRINXの製品はネット通販が中心となっているため、信頼できる販売店から購入し、初期不良や保証について確認しておきましょう。TRINXの公式オンラインショップやAmazon、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入可能です。購入前には、販売店の評判や保証内容を確認することをおすすめします。
組み立てと調整についても把握しておく必要があります。ネット通販で購入した場合、自転車は半分分解された状態で届くことが一般的です。自転車の組み立てや調整に自信がない場合は、最寄りの自転車店に持ち込んで調整を依頼することをおすすめします。
TRINX TDO700のメンテナンスについて
購入後のメンテナンスについても事前に理解しておくことが大切です。
油圧ディスクブレーキの取り扱いでは、輪行時にはブレーキレバーを握らないよう注意が必要です。また、定期的なブレーキオイルの点検・交換が必要になります。特に油圧ディスクブレーキのメンテナンスについては、専門知識を持った店舗に依頼することをおすすめします。初期調整を含め、プロの手によるチェックを受けることで、より安全で快適なサイクリングを楽しむことができます。
変速調整については、使用しているうちにワイヤーが伸びたり、調整がずれたりすることがあります。定期的な調整が必要です。消耗品の交換として、タイヤ、ブレーキパッド、チェーンなどは定期的な交換が必要です。
TRINXの製品は主にネット通販で販売されているため、実店舗でのサポートを受けることが難しい場合があります。購入後のメンテナンスや修理については、一般の自転車店に持ち込むことで対応してもらえます。
TRINX TDO700の将来的なアップグレード
TDO700は将来的なアップグレードの余地があります。
コンポーネントについては、LTWOOからシマノへのアップグレードが可能です。特にブレーキやディレイラーをシマノ製に交換することで、より確実な動作が期待できます。LTWOOコンポーネントはシマノと互換性があるため、将来的にシマノ製パーツへのアップグレードも容易です。
ホイールのアップグレードは走行性能に大きく影響します。より軽量なアルミホイールやカーボンホイールへの交換も検討できます。油圧ディスクブレーキを採用しているため、リムへの影響を気にせずホイールを選べるメリットがあります。
タイヤの交換は比較的手軽なアップグレードです。用途に応じて、より軽量なタイヤや、パンクに強いタイヤなどを選ぶことができます。
TRINX TDO700がおすすめの人
TRINX TDO700は以下のような方におすすめです。
コストパフォーマンスを重視する方には、134,900円という価格で油圧ディスクブレーキと11速コンポーネントを搭載したエアロフレームのロードバイクは非常にコストパフォーマンスに優れています。平地走行が多い方には、エアロフレームの特性を活かすには平地や下り坂での高速走行が効果的なため、平坦なルートをよく走る方には特におすすめです。
見た目を重視する方には、エアロ形状のフレームは流線形の美しいデザインが特徴で、見た目にこだわる方にも魅力的な選択肢となります。将来的なカスタマイズを楽しみたい方には、シマノ互換のコンポーネントを使用しているため、将来的なアップグレードの選択肢が豊富です。通勤・通学に使いたい方には、油圧ディスクブレーキによる安定した制動力が様々な天候条件での通勤・通学に安心感をもたらします。
TRINX TDO700購入時に注意が必要な人
一方で、以下のような方は購入時に注意が必要です。
ヒルクライムを主に楽しみたい方は、エアロフレームは一般的に重量が重くなりがちで、ヒルクライムには不向きな面があります。軽量性を最優先する方には、約11.2kgという重量は軽量性を重視する方には物足りない可能性があります。メンテナンスを自分でできない方は、油圧ディスクブレーキのメンテナンスには専門知識が必要なため、近くに信頼できる自転車店がない場合は注意が必要です。ブランドの知名度を重視する方は、TRINXは日本ではまだ知名度が低く、TREKやGIANTなどの有名ブランドと比較するとサポート体制に不安を感じる方もいるかもしれません。
ロードバイク購入時に揃えるべき必需品
TRINX TDO700を購入したら、本体だけでなく、安全で快適なサイクリングのために必要なアクセサリーも揃える必要があります。
ヘルメットは必須アイテムです。自転車の交通事故で亡くなった方の半数以上が頭部のけがが原因というデータがあります。ロードバイクは自転車とは思えないほどのスピードが出る乗り物なので、頭部の保護は最優先事項です。ヘルメットを選ぶ際は、「JCF(日本自転車競技連盟)公認マーク」や「CE(欧州連合)マーク」がついているものを選びましょう。これらのマークは、一定の安全基準を満たしていることを示しています。200g~300g程度の軽量なヘルメットを選べば、長時間の着用でも首への負担が少なく、髪型もそこまで乱れることはありません。頭の形に合ったものを選ぶことが重要で、可能であれば実際に試着してからの購入をおすすめします。
ライトは法律で義務付けられています。道路交通法第52条により、夜間走行時のフロントライト装着は必須と定められています。フロントライトの色は白色と決められており、テールライト(リアライト)については反射板もしくはテールライトのどちらかの装着が義務付けられており、色は赤色と決められています。より明るいライトが欲しいなら充電式、明るさより点灯時間の長さを重視したいなら電池式がおすすめです。夜間は乗らず街乗り用途であれば、まずは3000円前後の電池式ライトを用意すれば十分で、公道では1600ルーメンもあればかなり明るく見渡せます。
ペダルについては、意外に知られていない事実ですが、ロードバイクの完成車にはペダルが付属していないことがほとんどです。TDO700も別途ペダルの購入が必要かどうか、購入前に確認しておきましょう。ペダルには大きく分けてフラットペダルとビンディングペダルの2種類があり、初心者にはまずフラットペダルがおすすめです。慣れてきたら、足とペダルを固定するビンディングペダルに移行することで、ペダリング効率を向上させることができます。
パンク修理キットも必要です。ロードバイクでよく起こるトラブルがパンクで、遠出した先でパンクしても対応できるように、最低限の修理キットは携帯しておきましょう。携帯ポンプは空気を入れるために必要で、予備チューブはパンク時の交換用に1~2本持っておくと安心です。タイヤレバーはタイヤをリムから外す際に使用し、パッチキットはチューブの穴を塞ぐための補修材です。これらをサドルバッグやツールボトルに入れて携帯することで、出先でのパンクにも対応できます。
その他のおすすめアクセサリーとして、グローブは長時間のライドでは手のひらに負担がかかるため、クッション性のあるグローブを着用することで疲労を軽減できます。アイウェア(サングラス)は虫や小石、紫外線から目を保護するために重要で、風を切って走るロードバイクでは目の乾燥防止にも効果があります。ボトルケージとボトルは水分補給のために重要で、サイクルコンピューターは速度、距離、時間などを計測できるデバイスです。鍵は盗難防止のために必須で、特に通勤・通学で使用する場合はしっかりとした鍵を用意しましょう。
初心者がロードバイクを選ぶ際のポイント
フレーム素材について理解しておくことも大切です。ロードバイクのフレームの主な素材は、アルミ、カーボン、クロモリ(クロムモリブデン鋼)の3種類があります。アルミフレームは軽量かつ頑丈で比較的安価なため、初心者向けのエントリーモデルに多く使用されています。TDO700もアルミフレームを採用しており、扱いやすくメンテナンスが容易で、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。カーボンフレームは最も軽量で振動吸収性に優れていますが、価格が高く、衝撃に弱い面があり、中級者以上向けの素材です。クロモリフレームは細身で美しいフレーム形状が特徴で、しなやかな乗り心地が魅力ですが、重量はやや重めです。初心者の方には、扱いやすくコストパフォーマンスの高いアルミフレームがおすすめです。
予算の目安として、初心者向けのロードバイクは10万円前後が目安です。10万円以下はエントリーモデルで基本的な走行には十分ですがパーツのグレードは低め、10~20万円は有名メーカーのロードバイクが選択肢に入り長距離走行やヒルクライムにも挑戦できるスペック、20万円以上は中級者向けでより高性能なコンポーネントやカーボンフォークなどが装備されます。TDO700は134,900円で、この10~20万円の価格帯に位置しています。
コンポーネントについては、グレードが高いほど耐久性や操作性が良くなります。シマノのグレードで言えば、初心者向けにはClaris(クラリス)が8速でエントリーモデルに多く採用、Sora(ソラ)が9速で初心者向けで十分な性能、Tiagra(ティアグラ)が10速でコストパフォーマンスが高く日常使いにも適しており、105(イチマルゴ)が11速で中級者向けでレースにも使える本格的な仕様となっています。TDO700に搭載されているLTWOO R9は11速で、シマノで言えば105相当のギア数を持っており、価格を考えると非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
用途の明確化も重要です。走る距離が通勤の片道10kmなのか週末の100kmロングライドなのか、地形が平地中心か山岳コースを走りたいか、頻度が毎日使うのか週末だけなのかによって、選ぶべきロードバイクは異なってきます。TDO700はエアロフレームを採用しているため、平地での高速巡航に向いており、通勤・通学から週末のサイクリングまで幅広い用途に対応できる汎用性の高いモデルです。
まとめ
TRINX TDO700は、134,900円という価格帯でエアロフレーム、油圧ディスクブレーキ、LTWOO R9の11速コンポーネントを搭載した、コストパフォーマンスに優れたロードバイクです。TRINXは中国発の自転車メーカーですが、世界60カ国以上で販売される本格的なメーカーであり、年間200万台の完成車を生産する大規模な製造能力を持っています。ルック車ではなく、しっかりとした品質管理体制のもとで製造されています。
TDO700の評判は「価格にしてはそこそこ満足」という声が多く、適切な調整を行えば十分に使える自転車として評価されています。搭載されているLTWOO R9コンポーネントはシマノと互換性があり、価格を考慮すると十分な性能を発揮します。将来的にシマノ製パーツへのアップグレードも可能で、成長の余地があります。
初めてのロードバイクとして、また通勤・通学用の実用車として、TDO700は十分な性能を持っています。エアロフレームのスタイリッシュな外観と、10万円台とは思えない充実した装備は、多くのサイクリストにとって魅力的な選択肢となるでしょう。購入を検討される際は、必ずサイズを確認し、購入後は適切な調整とメンテナンスを行うことで、TDO700のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。ロードバイクは正しく乗れば非常に楽しい乗り物で、TDO700をきっかけに、サイクリングの楽しさを体験してみてください。

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