アサヒサイクル XBA72の評判は、価格と品質のバランスに優れた信頼性の高いリアホイールとして、多くのサイクリストから好評を得ています。このホイールは700c規格のアルミリム製で、外装7段変速のカセットフリー式に対応しており、クロスバイクやロードバイクの後輪交換用として幅広く支持されています。実際のユーザーレビューでは「丁寧な梱包で届いた」「適合性に問題なくすぐに交換できた」といった声が多く、6,000円台から購入できる手頃な価格帯でありながら、シマノ製ハブを採用した品質の高さが評価されています。
ホイール交換は自転車カスタマイズの中でも最も効果を実感しやすいものの一つです。特に純正ホイールから交換することで、漕ぎ出しが軽くなったり、惰性で進む距離が伸びたりといった効果が期待できます。本記事では、アサヒサイクル XBA72の詳しいスペックや評判、購入方法から実際の交換手順まで、このホイールの購入を検討している方に向けて必要な情報を網羅的に解説していきます。
ポチップ
アサヒサイクル XBA72とは
アサヒサイクル XBA72は、大阪府堺市に本社を置くアサヒサイクル株式会社が製造・販売する700c規格のリアホイールです。正式な製品名は「アサヒサイクル アルミ700c カセットフリー外装7段用リアホイール（キャリパーブレーキ仕様）」となっており、クロスバイクやロードバイクなど700cサイズのタイヤを使用する自転車の後輪として設計されています。
製品の最大の特徴は、カセットフリー式の外装7段変速機構に対応している点にあります。カセットフリーとは、スプロケット（ギア）がカセット式になっており、専用工具を使って簡単に交換できる仕組みのことです。この方式により、摩耗したスプロケットの交換やギア比の変更が容易に行えるため、長期的なメンテナンス性に優れています。
対応タイヤサイズは700×28-38cで、これはタイヤの外径が700mm、タイヤ幅が28mmから38mmの範囲に対応していることを意味します。クロスバイクで一般的に使用される28Cから35C程度のタイヤに適合するため、多くの車種で使用可能です。
リムの素材にはアルミニウムが採用されており、軽量で放熱性に優れています。ブレーキ時の熱による性能低下を抑えることができ、また錆びにくいという特性から屋外での使用にも適しています。スポークにはスチール（鉄）素材が使用されており、耐久性が高く大きな衝撃にも耐えることができます。
ハブにはシマノ製のものが採用されています。シマノは世界最大の自転車部品メーカーであり、その品質と信頼性は世界中で認められています。ハブの軸長は182mmで、セット内容にはハブナットとワッシャーが含まれています。ブレーキ仕様はキャリパーブレーキ対応となっていますが、Vブレーキ仕様のバリエーションも存在します。
アサヒサイクル XBA72の評判と口コミ
価格面での評価
XBA72に対するユーザーからの評判で最も多いのが、価格に対する満足度の高さです。Yahoo!ショッピングでは6,109円程度から購入可能となっており、オンラインショップでの購入が実店舗と比較してお得な場合が多いと報告されています。
あるユーザーのレビューでは「地元の自転車店に行ったら10,000円を超えていたが、送料無料でネット購入したのですごくお得だった」というコメントが寄せられています。この価格差は購入先を選ぶ際の重要なポイントとなっており、特にオンラインショップでの購入を検討する価値があるといえます。
品質面での評価
アサヒサイクル製品全般として、品質に関する評価も良好です。「実に丁寧な梱包で届いた」「商品に問題はなく満足」という声が多く寄せられています。スポーク組み済みの完成品として届くため、購入後すぐに使用できる点も高く評価されているポイントです。
シマノ製ハブを採用していることから、回転性能についても信頼性が高いとされています。ただし「ハブの締め付けは調整が必要」という指摘もあり、購入後に玉当たり調整を行うことでより快適な回転性能を得られる場合があります。
適合性に関する評価
シティサイクルのホイールが曲がってしまった際にアサヒサイクルのホイールを購入したユーザーからは、「自分の自転車に適合し、何のトラブルもなくほんの数分で交換が完了した」という報告があります。適合車種であれば交換作業も比較的スムーズに行えることがわかります。
Panasonicベロスターのフロントホイール交換用として購入したユーザーからは、「グリスアップして玉当たりを調整すれば純正よりこぎ出しが軽くなった」という評価も寄せられています。純正ホイールからの交換で走行性能の向上を実感できるケースも報告されており、カスタマイズ用途としても有効であることがわかります。
注意が必要な評価
一方で、すべての評価が肯定的というわけではありません。一部のレビューでは「少しの衝撃で歪む」という報告もあります。価格帯を考慮すると、高級ホイールほどの耐久性は期待できない可能性があり、激しい使用や大きな衝撃を受ける環境では注意が必要です。通常の通勤・通学といった日常的な使用では問題ないものの、過酷な条件下での使用を想定している場合は上位グレードのホイールを検討することも選択肢となります。
XBA72のメリットとデメリット
XBA72を選ぶメリット
XBA72を選択する最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さにあります。6,000円台という価格帯でシマノ製ハブとアルミリムを採用しており、修理や交換用ホイールとして非常に手頃です。高価なホイールへの投資を躊躇している方や、まずは手軽にホイール交換を体験してみたい方にとって最適な選択肢といえます。
アルミリムの採用により軽量性と放熱性を確保しています。ブレーキング時に発生する熱を効率的に放散できるため、長時間のブレーキングでもブレーキ性能の低下を抑えることができます。また、アルミは錆びにくい素材であるため、雨天での使用や屋外保管でも腐食の心配が少なく、メンテナンス面でも扱いやすいホイールです。
スチールスポークの採用により耐久性も確保されています。スチールスポークは日常的な使用で折れることはほとんどなく、万が一衝撃を受けて曲がったとしても軽度であれば調整して使用を続けることが可能です。破損することなく曲がる柔軟性があるため、トラブル時のリカバリー性にも優れています。
カセットフリー式を採用しているため、スプロケットの交換が容易です。摩耗したギアの交換やギア比の変更を自分で行いたい方にとって、この点は大きなメリットとなります。ボスフリー式のように専用のフリー機構ごと交換する必要がないため、ランニングコストを抑えることができます。
XBA72のデメリット
価格帯を考慮すると、高級ホイールと比較して重量面では劣ります。軽量性を重視するレース志向のライダーにとっては、より高価なカーボンリムやカーボンスポークのホイールの方が適しています。ただし、通勤・通学などの日常使用においては、この重量差が走行体験に大きく影響することは少ないでしょう。
スチールスポークはカーボンスポークに比べると剛性とパワー伝達がわずかに劣る可能性があります。ペダリングの力を最大限に推進力に変換したい競技志向のライダーには物足りなさを感じる場合があります。
一部レビューで指摘されているように、大きな衝撃に対する耐性は高級ホイールほど高くありません。段差の多い道を頻繁に走行する場合や、オフロードでの使用を想定している場合は、より耐衝撃性の高いホイールを検討することをお勧めします。
700cホイールの基礎知識
700c規格の意味
700cは自転車のホイール・タイヤサイズを表す規格の一つです。「700」はタイヤを装着した状態での外径を表しており、約700mm（70cm）を意味します。「c」は昔の仏式タイヤサイズ規格の名残で、現在は互換性を示す記号として使用されています。
700cはロードバイクやクロスバイクで最も一般的なサイズであり、高速走行に適した大径ホイールとして知られています。ホイールが大きいほど一回転で進む距離が長くなるため、速度維持がしやすいという特徴があります。XBA72はこの700c規格に対応しており、多くのスポーツ自転車で使用可能です。
タイヤサイズの読み方
700cのタイヤサイズは「700×28c」のように表記されます。最初の数字（700）はタイヤの外径をミリメートルで示し、2番目の数字（28）はタイヤの幅をミリメートルで示しています。XBA72が対応している「700×28-38c」は、タイヤ幅28mmから38mmまでの範囲に対応していることを意味します。
一般的にロードバイクは25C～28Cの細めのタイヤを、クロスバイクは28C～35Cのやや太めのタイヤを使用することが多いです。XBA72は幅広いタイヤサイズに対応しているため、用途に応じたタイヤ選択の自由度が高いといえます。
ETRTO規格について
タイヤサイズを国際的に統一するための規格として、ETRTO（エトルト）があります。ETRTOはタイヤの内側のビート部分の直径（リム径）を基準にした規格で、「23-622」のように表記されます。これはタイヤ幅23mm、ビート部分の径が622mmであることを示しています。
700cタイヤのETRTO規格でのリム径は622mmです。この数値が一致していれば、異なるタイヤ幅でも同じホイールに装着することが可能です。タイヤを購入する際はこのETRTO規格も確認することで、確実な互換性を確保できます。
タイヤ幅変更時の注意点
ホイールに装着できるタイヤの幅には制限があります。リム幅がタイヤより広くなってしまうと、タイヤ本来の性能を発揮できません。少なくともリム幅より太いタイヤを装着する必要があります。
タイヤ幅を大きく変更する場合は、フレームとの干渉にも注意が必要です。あまりに太いタイヤを装着すると、フレームやブレーキとタイヤが接触してタイヤが回らなくなる可能性があります。2サイズ以上太くする場合（25C→32C、28C→35Cなど）は特に注意が必要で、購入前に現在のタイヤとフレームのクリアランスを確認しておくことをお勧めします。フレームでタイヤと干渉する可能性がある部分は、主にフロントフォーク上部とシートステー上部です。
キャリパーブレーキとVブレーキの違い
ブレーキタイプの確認が重要
XBA72はキャリパーブレーキ仕様となっていますが、Vブレーキ仕様のバリエーションも存在します。キャリパーブレーキとVブレーキではブレーキシューの位置が異なるため、購入前に自分の自転車のブレーキタイプを確認することが重要です。間違ったタイプを購入してしまうと使用できないため、この確認は必須といえます。
キャリパーブレーキの特徴
キャリパーブレーキはロードバイクに多く採用されているブレーキシステムです。ボルトが一点止めになっており、軽量でコンパクトな構造が特徴です。「速度調整」に適したブレーキとして設計されており、ブレーキレバーを握る力加減によって細かな速度コントロールが可能です。
ロードバイクでは高速走行中に急ブレーキをかけると危険なため、適度に速度調整ができるブレーキが必要とされています。キャリパーブレーキはこうした用途に最適化されています。固定力や制動力はVブレーキに比べると控えめですが、一般的な使用においては十分な制動力を発揮します。
Vブレーキの特徴
Vブレーキはクロスバイクやミニベロに多く採用されているブレーキシステムです。ボルトは二点止めになっており、固定ボルトとパッドが近い距離にあることでしっかりとしたブレーキングが可能です。
Vブレーキはキャリパーブレーキに比べて制動力が強く、「止まるため」のブレーキとして設計されています。もともとは野山を走るMTB（マウンテンバイク）向けに開発されたもので、少ない力で確実にブレーキが掛かるようになっています。
互換性に関する注意
キャリパーブレーキとVブレーキは、ブレーキレバーを引いた時にブレーキが動作するワイヤーの引き量が異なります。Vブレーキはキャリパーブレーキに比べてワイヤーの引き量が長いため、一般的にはキャリパーブレーキ用のブレーキレバーではVブレーキを正しく動作させることができません。
基本的にブレーキの種類が違えば互換性はないものと考えてください。同じ自転車用のブレーキでもメーカーが違うと互換性がない場合もあります。ホイール購入時は必ず自分の自転車のブレーキタイプを確認しましょう。
なお、ショートアームタイプのVブレーキ（コンパクトVブレーキ、ミニVブレーキとも呼ばれる）という製品も存在します。一般的なVブレーキのアームの長さが110mm程度なのに対し、コンパクトVブレーキは90mm程度の短いアームを採用しています。アームを短くすることでワイヤーの引き代がキャリパーブレーキと同等になり、ロードバイク用のブレーキレバーでもVブレーキを操作できるようになります。
カセットフリーと変速システムの基本
カセットフリー方式のメリット
XBA72は「カセットフリー外装7段用」として設計されています。カセットフリーとは、スプロケット（リア側のギア）の取り付け方式の一つで、カセット式のスプロケットをフリーハブに取り付ける方式を指します。
カセット式の最大の利点は、スプロケットの交換が容易であることです。専用工具（フリーホイールリムーバーとフリーホイールチューナー）を使用することで、摩耗したスプロケットを新品に交換したり、ギア比の異なるスプロケットに変更したりすることができます。長期的に使用する場合のメンテナンス性に優れています。
ボスフリーとの違い
カセットフリーと対照的な方式として「ボスフリー」があります。ボスフリーはスプロケットとフリー機構が一体になっており、交換する際はスプロケットとフリー機構をまとめて交換する必要があります。
見た目では区別が難しい場合がありますが、一番大きいギアに記載された型番で見分けることができます。最近のスポーツ自転車のほとんどはカセットフリー方式を採用しており、XBA72もこの主流の方式に対応しています。
7速スプロケットの特性
シマノ製フリーボディの長さは変速段数によって異なります。7速用ボディは30.75mm、8速用ボディは35mmとなっています。7速ギアは専用のフリーボディが必要で、現在では下位グレードの製品に限られているため、適合するホイールが限られているという特性があります。
7段変速のカセットスプロケットを使用している場合、ホイール交換時に適合するホイールが少ないという課題がありますが、「ロースペーサー」を使用することで8段変速用のホイール（フリーボディ）を代用することもできます。具体的には、8速用フリーボディに厚み1.85mmのロースペーサーを2枚入れることで、7速カセットスプロケットを取り付けることが可能になります。
ホイール選びの重要なチェックポイント
サイズの確認
ホイールを購入する際は、必ず自分の自転車に適合するサイズかどうかを確認してください。クロスバイクのホイールは一般的に700cが多いですが、モデルによっては異なるサイズを採用している場合があります。愛車のタイヤサイドに記載されているサイズ表記を確認することで、適合するホイールサイズを特定できます。
ブレーキタイプの確認
クロスバイクにはリムブレーキ（キャリパーブレーキ、Vブレーキなど）とディスクブレーキの両方のタイプがあります。それぞれ専用のホイールが必要になるため、購入前に必ず確認してください。XBA72はリムブレーキ（キャリパーブレーキ仕様）用のホイールであり、ディスクブレーキ搭載車には使用できません。
エンド幅の確認
「エンド幅」とは、フロントフォークやシートステーの先端にある、ホイールを取り付ける部分の幅のことです。このエンド幅がホイールのハブの長さと一致していないと、正しく取り付けることができません。
無理に取り付けると事故の危険があるため、エンド幅の合わないホイールは絶対に使用しないでください。一般的なクロスバイクのリアエンド幅は130mmまたは135mmが多いです。不明な場合は、ノギスなどでエンド幅を測定するか、自転車店で確認してもらうことをお勧めします。
変速段数の確認
XBA72は外装7段変速用のホイールです。6段変速の自転車にはXBA75など、対応する段数のホイールを選択する必要があります。自分の自転車の変速段数はリア側のスプロケットのギア枚数を数えることで確認できます。
リアホイールの交換手順
必要な工具
リアホイールを交換する際に必要な基本工具として、まずタイヤレバーがあります。これはタイヤをリムから外す際に使用するもので、パンク修理用のものと同じで構いません。次に空気入れが必要で、新しいタイヤに空気を入れる際に使用します。
スプロケットの脱着には専用工具が必要です。フリーホイールリムーバーとフリーホイールチューナーを用意してください。レンチはハブナットを緩めたり締めたりする際に使用しますが、サイズは自転車によって異なるため事前に確認してください。
作業前の準備
リアホイールを外す前に、フロントのギアを「一番軽い状態」に、リアのギアを「一番重い状態」にしておきます。チェーンが前後の一番小さいギアに掛かっている状態にすることで、ホイールの着脱が容易になります。この準備を怠ると作業が難しくなるため、必ず行ってください。
リアホイールの取り外し
まずブレーキを解放します。キャリパーブレーキの場合はクイックリリースレバーを開くか、ブレーキワイヤーを外します。次にハブナットを緩めます。ナット式の場合は左右のナットを緩め、クイックリリース式の場合はレバーを開きます。
リアディレイラーを後ろに押しながら、ホイールを下に外します。チェーンがギアにかかって外れにくい場合は、リアディレイラーを後ろに引くことでチェーンがギアから離れ、外しやすくなります。右手でサドルを持ってフレームを浮かせ、左手でリアホイールを下に押すと、車軸からホイールが外れます。
タイヤとスプロケットの移し替え
古いホイールからタイヤとチューブを外し、新しいホイールに取り付けます。タイヤの回転方向がある場合は、矢印の向きを確認して正しく取り付けてください。
スプロケットを移し替える場合は専用工具を使用します。フリーホイールリムーバーをスプロケットの中央にセットし、フリーホイールチューナーでスプロケットを固定しながら、リムーバーを反時計回りに回してロックリングを外します。スプロケットを外したら、新しいホイールのフリーハブにスプロケットをセットし、ロックリングを締め付けます。
リアホイールの取り付け
新しいホイールを取り付ける際は、チェーンをスプロケットにかけながら、フレームのエンドにホイールの軸をセットします。ホイールを上に引いて、軸にしっかりとはめ込みます。
この時、しっかりとはまっていない状態でハブナットやクイックレバーを締めてしまうと、リアホイールが曲がってしまう危険性があります。必ず受けの奥までしっかりとセットしてから締め付けてください。最後にブレーキを元の状態に戻し、ホイールが正しく回転することを確認します。
XBA72の購入方法と価格
オンラインショップでの購入
XBA72は各種オンラインショップで購入可能です。ヨドバシカメラのオンラインショップでは全品配達料金無料で購入でき、「700×28-38c-7-V アルミリム」として販売されています。Amazonでは「アサヒサイクル アルミ700c カセットフリー外装7段用リアホイール（キャリパーブレーキ仕様）XBA72」として販売されています。
Yahoo!ショッピングでは複数の販売店が取り扱っており、価格比較も可能です。モノタロウでは業務用途向けにも対応しており、まとめ買いも可能となっています。オンラインでの購入は価格面でのメリットが大きく、送料無料のショップを選べばさらにお得です。
実店舗での購入
サイクルベースあさひの店舗でも取り扱いがあります。実物を確認したい場合や、取り付け作業を依頼したい場合は実店舗での購入がおすすめです。なお、「アサヒサイクル株式会社」と「サイクルベースあさひ」を運営する「株式会社あさひ」は名前が似ていますが、資本関係のない別の会社です。ただし商取引関係はあり、サイクルベースあさひではアサヒサイクル製品が多数取り扱われています。
ヨドバシカメラの一部店舗でも取り扱いがある場合があります。店頭在庫の有無は店舗により異なるため、事前に確認することをお勧めします。
価格の目安
2024年時点でXBA72の価格は販売店によって異なりますが、おおよそ6,000円～10,000円程度の範囲で販売されています。オンラインショップでの購入が比較的安価な傾向にあり、Yahoo!ショッピングでは6,109円程度から購入可能という報告があります。実店舗では10,000円を超える価格設定の場合もあるため、価格重視であればオンラインでの購入を検討する価値があります。
アルミホイールとスチールスポークの特性
アルミリムの長所と短所
XBA72のリムにはアルミニウム素材が採用されています。アルミリムの長所として、まず軽量性が挙げられます。アルミはスチールに比べて軽量で、ホイール全体の重量を抑えることができます。軽量なホイールは加速性能や坂道での走行性能の向上に寄与します。
放熱性についても優れています。アルミは熱伝導率が高く、ブレーキング時に発生する熱を効率的に放散することができます。長時間のブレーキングでもブレーキ性能の低下を抑えることができるため、安全性の面でもメリットがあります。
耐腐食性についても、アルミは錆びにくい素材であり、雨天での使用や屋外保管でも腐食の心配が少ないです。メンテナンスの手間を軽減できる点も魅力です。
一方で短所もあります。アルミ素材は衝撃や負荷に対してスチールよりも敏感で、厳しい道路条件や路面の段差などにより変形したり損傷を受けたりする可能性があります。
スチールスポークの長所と短所
XBA72のスポークにはスチール（鉄）素材が採用されています。スチールスポークの長所として、まず耐久性が挙げられます。一般的に耐久性が高く、破損することなく大きな衝撃や酷使に耐えることができます。日常的な使用で折れることはほとんどありません。
コスト面でもメリットがあります。スチールスポークはカーボンスポークなどに比べて安価で、これによりホイール全体の価格を抑えることができます。
柔軟性という点でも優れています。スチールスポークは破損することなく曲がることができ、万が一衝撃を受けてスポークが曲がっても、軽度であれば調整して使用を続けることが可能です。
短所としては、スチールスポークはカーボンやアルミに比べて重量があります。また、フレックス（たわみ）が大きいため、カーボンスポークに比べると剛性とパワー伝達がわずかに劣る可能性があります。
用途に応じた評価
アルミリム・スチールスポークの組み合わせは、耐久性と価格のバランスに優れており、通勤・通学などの日常使用に最適です。信頼性が重要となる一般的なライディング、ツーリング、またはオフロード条件でも安心して使用できます。
レース志向の方や軽量性を重視する方には、カーボンリムやカーボンスポークのホイールがより適していますが、価格は大幅に上昇します。XBA72は価格と性能のバランスを重視するユーザーに最適な選択肢といえます。
ホイール交換で得られる効果
走行性能の向上
ホイール交換は自転車のカスタマイズの中でも最も効果を実感しやすいものの一つです。ホイールを交換することで、自転車の走りが軽くなる、なめらかになる、ハンドリングが軽くなるなど多くのメリットがあります。特に純正ホイールから高品質なホイールに交換すると、別の自転車に乗っているかのような感覚を味わえることもあります。
具体的な効果の内容
クロスバイクのホイールを交換すると、複数の効果が期待できます。まず漕ぎ始めが軽くなります。軽量なホイールは回転を始める際の抵抗が少なく、スムーズに加速することができます。
次に、ペダルを回すのをやめた時に惰性で進む距離が長くなります。これはホイールの回転効率が向上したことを示しています。さらにトップスピードが向上する効果も期待できます。軽量で剛性の高いホイールはより効率的にペダリングの力を推進力に変換できるためです。
純正ホイールからの交換効果
クロスバイクの購入時に装着されている純正ホイールは、多くの場合コストを抑えるために重く、最低限の性能しか持っていません。これは自転車メーカーが車体価格を抑えるためにホイールのグレードを落としていることが理由です。
そのため走行性能を向上させたい場合はホイールの交換が効果的な方法となります。XBA72のような手頃な価格のホイールでも、純正ホイールからの交換で走行感の変化を体験できる可能性があります。
メンテナンスと長寿命化のポイント
定期的な点検項目
ホイールを長く使用するためには定期的な点検が重要です。まずスポークの張り具合を確認します。スポークがゆるんでいると、ホイールの振れ（歪み）の原因になります。
リムの摩耗状態も確認が必要です。ブレーキシューとの接触部分が摩耗してくると、ブレーキ性能が低下します。リムサイドに摩耗インジケーターがある場合は、その目印を参考にしてください。
ハブの回転も確認しましょう。ホイールを手で回してスムーズに回転するかどうかを確認します。ゴリゴリとした感触がある場合は、玉当たり調整やグリスアップが必要です。
振れ取りについて
スポークの張力のバランスが崩れるとホイールに振れ（歪み）が発生します。軽度の振れであればスポークレンチを使用して自分で調整することができます。振れ取りには振れ取り台があると便利ですが、フレームにホイールを取り付けた状態でもブレーキシューとリムの隙間を目安にして調整することが可能です。
ハブのメンテナンス
ハブ内部のベアリングには定期的なグリスアップが必要です。ハブを分解してグリスを塗り直すことで回転性能を維持できます。また玉当たり調整を行うことでより軽い回転を得ることができます。調整が適切でないとガタつきが発生したり、逆に回転が重くなったりします。
XBA72のユーザーレビューでも「グリスアップして玉当たりを調整すれば純正よりこぎ出しが軽くなった」という報告があり、購入後のメンテナンスでさらに性能を引き出せる可能性があります。
適切な保管方法
自転車を長期間使用しない場合は、直射日光を避け雨風の当たらない場所で保管してください。湿気の多い場所での保管は金属部品の腐食の原因になります。アルミリムは錆びにくいですが、スチールスポークやハブのベアリング部分は湿気の影響を受けやすいため、保管環境には注意が必要です。
アサヒサイクルについて
会社の概要
アサヒサイクル株式会社は「安心品質」のモノづくりを掲げる自転車・自転車部品メーカーです。本社は大阪府堺市美原区に所在しています。堺市は古くから自転車産業が盛んな地域として知られており、多くの自転車関連企業が集積しています。
アサヒサイクル株式会社は自転車および自転車部品の製造を主な事業として営んでおり、ホイール、タイヤ、チューブ、各種パーツなど幅広い製品を取り扱っています。XBA72以外にも複数の700cホイール製品をラインナップしており、用途に応じた選択が可能です。
関連製品のラインナップ
アサヒサイクルでは、XBA72以外にも複数のホイール製品を展開しています。XFA72はXBA72のフロントホイール版で、同じアルミリム・スチールスポークの仕様となっています。前後セットで購入する場合はXFA72とXBA72を組み合わせることで統一感のある仕様にできます。
XBA73は外装7段用リアホイール（キャリパーブレーキ仕様）でXBA72とは内部構造が若干異なります。XBA75は外装6段用リアホイール（キャリパーブレーキ仕様）で6段変速の自転車に対応しています。XBK77はアルミ黒リム700c外装7段用リアホイール（キャリパーブレーキ仕様）で、リムが黒色になっているバリエーションです。
自分の自転車の変速段数とブレーキタイプに合わせて適切な製品を選択することが重要です。
まとめ
アサヒサイクル XBA72は、700c規格のアルミリム製リアホイールで、外装7段変速のカセットフリー式に対応しています。キャリパーブレーキ仕様（Vブレーキ仕様も別途あり）で、クロスバイクやロードバイクなど700cタイヤを使用する自転車の後輪として使用できます。
評判としては、価格と品質のバランスに優れた製品として多くのユーザーから好評を得ています。シマノ製ハブを採用した信頼性の高さ、丁寧な梱包、適合性の良さなどが評価されている一方で、高級ホイールほどの耐衝撃性は期待できないという指摘もあります。
アルミリムとスチールスポーク、シマノ製ハブの組み合わせにより、耐久性と価格のバランスに優れた製品となっています。6,000円～10,000円程度の手頃な価格で購入でき、修理や交換用として最適です。オンラインショップでの購入が価格面でお得な傾向にあります。
ホイール交換を検討する際は、ブレーキタイプ（キャリパーブレーキかVブレーキか）、エンド幅、変速段数などを事前に確認することが重要です。適合性を確認した上で購入すれば、自分で交換作業を行うことも可能です。
ホイール交換は走行性能を向上させる効果的なカスタマイズであり、漕ぎ出しの軽さや惰性での走行距離の向上といった効果が期待できます。XBA72は手頃な価格でホイール交換を体験してみたい方に最適な選択肢です。
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