XPLOVA NOZA Vの評判は、静音性の高さと優れた実走感、そして高いコストパフォーマンスで多くのサイクリストから好評を得ています。特に「驚異の静音性」と評されるほどの静かさは、マンションやアパートなど集合住宅に住むユーザーから高い支持を集めており、「隣の部屋でくつろいでいる家族も静かだと評価している」という声も寄せられています。XPLOVA NOZA Vは、世界的なIT企業Acer傘下の台湾メーカーが製造するハイエンドスマートトレーナーであり、IT企業ならではの技術力と品質管理のもとで生産されている信頼性の高い製品です。
この記事では、XPLOVA NOZA Vの評判について、静音性、実走感、パワー精度、コストパフォーマンスなど様々な観点からユーザーの声を詳しく紹介するとともに、製品の特徴やスペック、競合モデルとの比較、購入時の注意点まで網羅的に解説していきます。インドアトレーニングを検討しているサイクリストにとって、購入判断の参考となる情報をお届けします。
ポチップ
- XPLOVA NOZA Vとは何かを理解する
- XPLOVA NOZA Vの主要スペックと性能
- XPLOVA NOZA Vの評判における総合評価
- XPLOVA NOZA Vの静音性に関する評判
- XPLOVA NOZA Vの実走感に関する評判
- XPLOVA NOZA Vのパワー精度に関する評判
- XPLOVA NOZA Vのコストパフォーマンスに関する評判
- XPLOVA NOZA VとNOZA Sの比較における評判
- XPLOVA NOZA Vのマンション使用に関する評判
- XPLOVA NOZA VとZwift連携に関する評判
- XPLOVA NOZA Vの購入時に必要なものと注意点
- XPLOVA NOZA Vのサポート体制に関する評判
- XPLOVA NOZA Vを活用した効果的なトレーニング方法
- ダイレクトドライブ式スマートトレーナーのメリットとデメリット
- XPLOVA NOZA Vの評判まとめ
XPLOVA NOZA Vとは何かを理解する
XPLOVA NOZA Vは、台湾のサイクリング機器メーカーXplova（エクスプローバ）が開発したダイレクトドライブ式スマートトレーナーのフラッグシップモデルです。Xplovaは2008年に台湾で設立されたブランドであり、サイクリングとアウトドアスポーツの愛好家グループによって創業されました。2015年には世界的なIT企業であるAcer（エイサー）の傘下に入り、現在はAcerの子会社であるAcer Gadgetが開発を担当しています。
NOZA Vは2022年8月に発表されたシリーズ最上位モデルであり、NOZAシリーズの中で最も高性能な製品として位置づけられています。NOZAシリーズには、エントリーグレードのNOZA One（約6万円以下）、ミドルグレードのNOZA S（約10万円以下）、そしてハイエンドグレードのNOZA V（約13万円）という3つのラインナップが存在します。NOZA Vは従来モデルの優れた点を継承しながら、ケイデンス計測機能やスタビライザー機能など新たな機能を搭載し、さらなる進化を遂げています。
ダイレクトドライブ式スマートトレーナーとは、リアホイールを外してロードバイクをセットするタイプの機材を指します。チェーンがトレーナーのギア（スプロケット）を回し、内部の負荷ユニットを駆動する仕組みとなっており、タイヤを介さずにペダリングの力が直接トレーナーに伝わることから「ダイレクトドライブ」と呼ばれています。NOZA Vは電磁式ブレーキを2セット搭載しており、これにより精密な負荷コントロールを実現しています。
XPLOVA NOZA Vの主要スペックと性能
XPLOVA NOZA Vの基本スペックについて詳しく見ていきます。本体の設置時寸法は615mm × 598mm × 505mmであり、総重量は18.0kgとなっています。フライホイール重量は3.4kgです。
性能面では、最大出力が2200W（58km/h時）、パワー精度が±2%、最大シミュレーション勾配が20%という数値を誇ります。騒音レベルは30km/h時で58dBとなっており、普通の会話や洗濯機の音と同等レベルの静かさを実現しています。また、垂直傾斜角度として左右2.5°の可動域を持つスタビライザー機能が搭載されています。
接続性については、Bluetooth Low Energy（BLE）FTMS対応およびANT+ FE-C対応となっており、様々なトレーニングアプリケーションとの連携が可能です。対応規格は、シマノ9/10/11/12速およびSRAM 9/10/11速のスプロケットに対応し、対応リアホイールサイズはロード650C、700C、650B、MTB24インチ、26インチ、28インチ、29インチと幅広いラインナップをカバーしています。対応ハブサイズは130mm、135mm、142mm、148mmで、アダプターが同梱されています。最大ユーザー重量は114kgです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 設置時寸法 | 615mm × 598mm × 505mm |
| 総重量 | 18.0kg |
| フライホイール重量 | 3.4kg |
| 最大出力 | 2200W（58km/h時） |
| パワー精度 | ±2% |
| 最大シミュレーション勾配 | 20% |
| 騒音レベル | 58dB（30km/h時） |
| 垂直傾斜角度 | 左右2.5° |
| ブレーキシステム | 電磁式ブレーキ × 2セット |
XPLOVA NOZA Vの評判における総合評価
XPLOVA NOZA Vは、多くのユーザーから「優等生で、尖ったところはないけど必要なものは全て兼ね備えているスマートトレーナー」という評価を受けています。この評価は、NOZA Vが特定の機能に特化するのではなく、静音性、実走感、パワー精度、コストパフォーマンスといった重要な要素をバランスよく高いレベルで実現していることを示しています。
特に高く評価されているポイントは複数あります。まず静音性の高さについては、マンションやアパートなど集合住宅での使用を想定するユーザーにとって最重要項目であり、NOZA Vは58dBという騒音レベルでこのニーズに応えています。次に実走感に近い走行感については、スタビライザー機能による左右2.5°の揺れが実際の走行に近い感覚をもたらしています。コストパフォーマンスについては、他社のハイエンドモデルが15万円以上する中、約114,000円という価格設定が評価されています。さらに、ケイデンス計測機能が内蔵されていることで追加のセンサーが不要となる点も好評です。
XPLOVA NOZA Vの静音性に関する評判
XPLOVA NOZA Vの静音性は、ユーザーレビューにおいて最も高く評価されているポイントの一つです。実際のユーザーからは「かなり静かで、振動も足元もゴムが効いており、隣の部屋でくつろいでいる家族も静かだと評価している」という声が寄せられています。また、「今まで3面ローラーを使用していて、音と振動に悩まされていたが、NOZA Vは評判の通り音が静かで、振動はほとんどなく、家族からの評判は良好」という評価もあります。
NOZA Vの騒音レベル58dBがどの程度の静かさなのかを具体的に考えると、これは普通の会話や洗濯機の音と同等レベルとなります。日本の一般的な住宅の遮音性は20〜30dBとされているため、NOZA Vの場合は「58dB – 20dB = 38dB」となり、隣室に伝わる音はかなり小さくなります。人の話し声のほうが大きく聞こえるほどの静けさであり、マンションやアパートでも安心して利用できるレベルといえます。
NOZAシリーズ全般で静音性は優秀であり、NOZA SとNOZA Vの静音性の違いはほぼ感じられないという評価があります。特に軽く流しているときの騒音レベルは、聞き比べてもまったくわからないレベルとされています。静音性を重視するユーザーにとって、NOZA Vは安心して選べるスマートトレーナーといえるでしょう。
XPLOVA NOZA Vの実走感に関する評判
XPLOVA NOZA Vの実走感は、前モデルのNOZA Sからの乗り換えユーザーから特に高い評価を受けています。「やっぱり良かった。静粛性もそうですがライドの際左右に5度程動くのでより実走感に近づいた」という声が寄せられており、スタビライザー機能による左右の揺れが実際の走行に近い感覚をもたらしていることがわかります。
NOZA Vに新たに採用されたスタビライザー機能は、4箇所の設置面にラバーフィートとスタビライザーを使用することで、乗車走行時の前後左右の揺れを吸収し、実走に近い走行感を実現しています。新たに採用されたラバーフィートは左右に2.5°可動し、振動を抑えながらペダリング動作時に生じる左右の動きを再現します。これはWahoo KICKR Axis Feetと同様の機構であり、ハイエンドモデルならではの機能といえます。
また、フロントレッグとリアレッグに装着された4つのラバーフィートとスタビライザーは、振動を吸収してバイクとライダーへの負担を軽減する効果もあります。左右傾斜2.5度のダンシングにも対応しており、ダンシングの際の横揺れを2.5度まで吸収することで、より自然なペダリング感覚を得られます。
さらに、NOZA Vでは本体上部に持ち手が追加されたことも改良点として挙げられます。NOZA Sには持ち手がなく、移動時には本体下部を掴んだり両手で持ち上げたりする必要がありましたが、NOZA Vでは約18kgの本体を簡単に持ち運べるようになりました。メインレッグも改良されており、NOZA Sよりも広くなったことで、ハイパワーを出しても暴れることなく安定してスプリントができます。
XPLOVA NOZA Vのパワー精度に関する評判
XPLOVA NOZA Vのパワー精度は±2%というスペックを誇り、競技志向のサイクリストにも十分対応できる精度を実現しています。実際のユーザーがパワーメーターとの比較を行った結果では、全体的に約3%程度の差があり、綺麗に追従しているためペダル型に近いパワーを計測できると評価されています。
パワー精度が重要視される理由として、トレーニングの質への影響が挙げられます。FTP（機能的閾値パワー）を基準としたトレーニングゾーンの設定や、ワークアウトでの目標パワー維持において、正確なパワー計測は不可欠です。NOZA Vの±2%という精度は、ミドルグレードのNOZA S（±2.5%）と比較しても優れており、より正確なトレーニング管理が可能となります。
競技レベルで少しの誤差がトレーニングの質に影響するユーザーにとって、NOZA Vのパワー精度は大きなメリットとなります。また、正確なパワー測定のためには定期的なキャリブレーション（較正）が推奨されますが、Xplova NOZAシリーズは電源コードを抜いてから再度接続すると自動的にゼロ点補正を行う「パワーオンオートゼロモード」を採用しており、手動でのキャリブレーションが不要である点もメンテナンス性の高さとして評価されています。
XPLOVA NOZA Vのコストパフォーマンスに関する評判
XPLOVA NOZA Vのコストパフォーマンスは、多くのユーザーから高く評価されています。約114,000円という価格は、他社のハイエンドモデルが軒並み15万円以上であることを考えると、相対的にコストパフォーマンスが良いといえます。各社のフラッグシップモデルが20万円に達するような価格設定が多い中、この価格帯で高性能なスマートトレーナーを入手できることは大きな魅力です。
NOZA Vが高いコストパフォーマンスを実現できている背景には、Xplovaの戦略があります。NOZAシリーズは後発メーカーとしてのメリットを最大限に活かし、高性能かつ低価格という、コストパフォーマンス抜群のスマートトレーナーとして市場に投入されました。また、生産体制において「Made in 台湾」で一貫生産されており、徹底した品質管理のもとで製造されている点も、品質と価格のバランスに貢献しています。
Acer傘下に入ったことで、Xplova製品の設計に組み込まれるテクノロジーは急速に高度化しました。パソコンメーカーとして培ってきたセンサー技術、データ処理技術、そしてアプリケーション開発のノウハウが、スマートトレーナーの開発にも活かされています。こうしたIT企業ならではの技術力を持ちながら、リーズナブルな価格を実現している点が、NOZA Vの評判を支える重要な要素となっています。
XPLOVA NOZA VとNOZA Sの比較における評判
XPLOVA NOZA VとNOZA Sのどちらを選ぶべきか迷うユーザーは多く、両モデルの比較に関する評判も多数寄せられています。両モデルの価格差は約22,000円であり、この差額に見合う価値があるかどうかが購入判断のポイントとなります。
主要スペックの比較では、パワー精度はNOZA Vが±2%、NOZA Sが±2.5%となっています。最大出力についてはNOZA Vが2,200W（58km/h）、NOZA Sが2,500W（58km/h）とNOZA Sの方が高い数値を示しています。最大シミュレーション勾配はNOZA Vが20%、NOZA Sが18%とNOZA Vの方が急勾配を再現できます。
| 比較項目 | NOZA V | NOZA S |
|---|---|---|
| パワー精度 | ±2% | ±2.5% |
| 最大出力 | 2,200W（58km/h） | 2,500W（58km/h） |
| 最大シミュレーション勾配 | 20% | 18% |
| ケイデンス計測 | 内蔵 | 非対応 |
| スタビライザー機能 | 左右2.5°可動 | 非対応 |
| 持ち手 | あり | なし |
| 価格差 | 約22,000円高い | – |
機能面での大きな違いとして、NOZA Vにはケイデンス計測機能が内蔵されていますが、NOZA Sには搭載されていません。この機能により、NOZA Vではバイクにセンサー類を一切装着することなく、Zwift等でケイデンス（1分間あたりのペダル回転数）を確認できます。また、スタビライザー機能もNOZA Vのみに搭載されており、左右2.5°の可動により実走感が向上しています。持ち手の有無も使い勝手に影響する違いです。
実際のユーザーの声として、乗り比べると「V」がはるかに優れているというわけではなく、実走感については良い意味で「S」と「V」にそこまで差はないという評価もあります。ただし、NOZA VはNOZA Sの上位機種であり、発売も2年ほど後に出ていることから、トータルの性能面や保守面を考慮すると、22,000円分の価値があるという判断もできます。
競技志向でハードな乗り方でも実走感にこだわりたい人、パワー計測精度が重要な競技レベルの人、ケイデンスセンサーを別途用意したくない人にはNOZA Vがおすすめです。一方、コストパフォーマンスを重視する人や、初めてのスマートトレーナーでまずは手頃な価格で始めたい人にはNOZA Sが適しています。
XPLOVA NOZA Vのマンション使用に関する評判
XPLOVA NOZA Vは静音性の高さから、マンションやアパートなど集合住宅に住んでいるサイクリストから特に注目されています。「音だけでなく振動も少ないので、マンション住まいの方は検討の一つに入れていい」という評価がある一方、使用環境によっては注意が必要という声もあります。
一戸建て2階にマットを敷いて設置した場合でも、家族からは「まあまあうるさい」と言われるケースもあり、騒音が気になる方は対策が必須という意見も寄せられています。集合住宅での使用を検討している場合は、適切な対策を講じることが推奨されます。
マンションやアパートでNOZA Vを使用する場合の推奨される対策として、まず本体設置時には騒音防止や傷防止の観点から、Xplovaが出しているサイクルトレーニング用マットを使用することが挙げられます。こだわらなければ、100円ショップやホームセンターで購入できる保護マット・パッドでも代用可能です。また、可能であれば使用する時間帯に配慮することも重要です。
ダイレクトドライブ式スマートトレーナーの最大のメリットは静音性です。タイヤとローラーの摩擦音が発生しないため、最も静粛性に優れる方式となっています。走りながら会話できるくらい音が気にならず、これはタイヤドライブ式と比較すると大きなアドバンテージです。NOZA Vの騒音レベル58dBは、日本の一般的な住宅の遮音性（20〜30dB）を考慮すると、隣室に伝わる音は約38dB程度となり、非常に静かといえます。
XPLOVA NOZA VとZwift連携に関する評判
XPLOVA NOZA Vは、Zwiftをはじめとする様々なサードパーティアプリケーションとの連携が可能です。ANT+およびBluetooth接続に対応しており、主な対応アプリケーションとしてZwift、ROUVY、Wahoo RGT、ONELAP、TrainerRoad、そして純正アプリのXplova Workout Plusがあります。
ZwiftはNOZA Vと最も相性の良いアプリケーションの一つです。自動負荷機能を搭載したNOZA Vでは、Zwift内のコースに合わせて自動で負荷が変化し、まるで実際に走っているかのような体験ができます。Zwiftとの接続は非常に簡単で、NOZA Vに電源を接続するとインジケーターライトが点滅し、パソコンやタブレットでZwiftを起動すると自動的にスマートトレーナーを検出・接続してくれます。
Zwiftを使ったインドアトレーニングには多くのメリットがあります。雨や猛暑など天候が悪い時でもトレーニングが可能であり、時間が限られている時でも自宅ですぐにトレーニングを開始できます。屋外では周囲の車や歩行者に注意しながら走る必要がありますが、Zwiftなら周囲を気にせず限界まで追い込むことができます。特に都市部在住者の場合、適切なトレーニングコースにアプローチするだけで時間がかかってしまいますが、Zwiftならそうしたロスをなくし効率的にトレーニングできます。
Zwiftには、FTP向上やVO2max向上など目的に合わせた膨大な数のワークアウトメニューが用意されています。世界各国のユーザーと一緒にツーリングやレースを楽しめ、24時間365日レースが開催されています。トレーニング結果は自動で記録・分析され、パワー、心拍数、ケイデンスなどのデータを確認できるため、自分の成長が目に見える形でわかりモチベーション維持に役立ちます。
XPLOVA NOZA Vの購入時に必要なものと注意点
XPLOVA NOZA Vを購入する際には、本体以外にも必要なアイテムや注意点があります。まず必須アイテムとして、カセットスプロケットはNOZA Vには付属していないため、別途購入が必要です。価格は3,000円〜10,000円程度で、グレードによって異なります。また、9〜10速カセットを取り付ける前には、付属の1.8mmカセットワッシャーを取り付ける必要があります。
推奨アイテムとしては、床の保護と騒音・振動対策にトレーニングマットが挙げられます。前輪を安定させるためのフロントホイール用ブロック、インドアトレーニング時の冷却用に扇風機、そして汗対策にタオルも用意しておくと快適にトレーニングできます。
設置スペースの確保も重要です。NOZA Vの設置時寸法は615mm × 598mm × 505mmですが、自転車をセットした状態ではさらにスペースが必要となります。購入前に十分な設置スペースを確保できるか確認しておくことが大切です。なお、メインレッグは折りたたみ可能で、収納時は幅を最小限にすることができます。
NOZA Vは以下のタイプの自転車と互換性があります。ハブの種類はクイックリリース（130mm、135mm）およびスルーアクスル（12×142mm、12×148mm）に対応しています。リアホイールのサイズはロード（650c、700c）およびマウンテン（24インチ、26インチ）に対応しています。ドライブトレインはシマノ（9速、10速、11速、12速）およびSRAM（9速、10速、11速）に対応していますが、SRAM 12速の場合はXD/XDRフリーボディを別途購入する必要があります。
購入先としては、正規代理店、自転車専門店、オンラインショップ（Amazon、楽天市場など）で購入可能です。保証やサポートの観点から、正規ルートでの購入が推奨されます。
XPLOVA NOZA Vのサポート体制に関する評判
XPLOVA NOZA Vのサポート体制についても、ユーザーからの評判が寄せられています。NOZA Vは日本国内では正規代理店を通じて販売されており、日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社（NCD）のパーキングシステム事業部がXplova製品を取り扱っています。購入後のサポートも提供されており、故障と判断された場合は保証対応となります。
修理可能かどうかの確認が行われた後、修理または交換の対応が実施されます。通常は製品到着から2週間以内に対応が完了します。ユーザーからは「不具合によるメールでのやり取りはスムーズで、保証対応はしっかりしていた」という声もあり、サポート体制は概ね好評です。
NOZA Vで報告されている主な不具合としては、パワー・速度表示の異常があります。ペアリングは正常に完了しているが、パワーや速度の値が異常または表示されないケースです。この場合、まずファームウェアを最新バージョンにアップデートし、キャリブレーションを実行することで解決することが多いとされています。
負荷の異常として、ペアリングやパワー・速度の値は正常だが、負荷のかかり方が急に重くなるなど異常が発生するケースも報告されています。この場合もファームウェアのアップデートとキャリブレーションが有効です。また、ゴロゴロと異音がするという報告も複数寄せられており、この場合はベルトや内部部品の問題が考えられるため、サポートへの連絡が推奨されます。
Xplova NOZAシリーズは、電源コードを抜いてから再度接続すると自動的にゼロ点補正を行う「パワーオンオートゼロモード」を採用しています。このため、手動でのキャリブレーションが不要であり、メンテナンス性に優れています。また、自動スピンダウンシステムを採用しており、ベルトの張力を自動的に調整できる点もメンテナンス面での利点です。
XPLOVA NOZA Vを活用した効果的なトレーニング方法
XPLOVA NOZA Vを最大限に活用するためのトレーニング方法についても触れておきます。スマートトレーナーの最大のメリットは継続性の高さです。屋外の環境や天候、気温に左右されずに運動を続けられることは、長期的なパフォーマンス向上において非常に重要な要素です。
パンク用の装備などを持ち運ぶ必要がない点や、自由な服装でライディングできる点も、トレーニングへのハードルを下げる要因となります。「今日は天気が悪いから」「準備が面倒だから」といった言い訳をせずに済むため、トレーニングの習慣化に大きく貢献します。
長期的にパフォーマンスを向上させるためには、いくつかのポイントを意識することが重要です。まず段階的な負荷増として、トレーニングの強度、ボリューム、頻度を徐々に上げていくことが大切です。急激な負荷増は怪我やオーバートレーニングの原因となります。
定期的なFTPテストの実施も推奨されます。FTP（機能的閾値パワー）は1時間持続できる最大の平均パワーであり、トレーニング強度の基準となる重要な指標です。定期的にFTPテストを実施し、自分の現在の実力を把握することで、適切な強度でトレーニングを行うことができます。
回復期間の確保も忘れてはなりません。高強度トレーニングの後には適切な回復期間を設けることが重要であり、回復なしに連続して追い込むとかえってパフォーマンスが低下してしまいます。また、毎回のトレーニング内容を記録することで自分の成長を可視化でき、Zwiftなどのアプリでは自動的にデータが記録されるため活用することをおすすめします。
インドアトレーニングでは交通事故や悪天候のリスクがなく安全にトレーニングに集中できますが、室内でのトレーニングでは発汗量が増えるため十分な水分補給と換気が必要です。扇風機などを使用して体温上昇を抑えることも重要なポイントです。
ダイレクトドライブ式スマートトレーナーのメリットとデメリット
XPLOVA NOZA Vが採用しているダイレクトドライブ式スマートトレーナーには、独自のメリットとデメリットがあります。購入を検討する際には、これらの特性を理解しておくことが重要です。
ダイレクトドライブ式の最大のメリットは静音性です。タイヤとローラーの摩擦音が発生しないため、最も静粛性に優れる方式となっています。マンションやアパートなど集合住宅に住んでいる人には特に大きなメリットです。次に、タイヤやホイールを介さず内部の負荷ユニットを駆動するため、タイヤやホイールの消耗がありません。ローラー専用のタイヤやホイールを別途用意する必要もなく、長期的に見ればコスト削減につながります。
リアルな走行感と高い勾配再現も大きな特徴です。角度の変化やそれに伴う負荷を精密に再現でき、実走感を堪能できます。大きなパワーを受け止められるため、NOZA Vでは最大20%の急勾配まで再現可能です。これに対し、タイヤドライブ式は10〜15%程度が限界のモデルが多いです。また、後輪を外して使用するため、激しいペダリングでもふらつきが少なく安定しています。
一方でデメリットも存在します。価格帯は80,000円〜200,000円程度であり、タイヤドライブ式（40,000円程度から）と比較すると高価です。また、スプロケットという歯車状のパーツが別途3,000円〜10,000円必要な場合もあります。セットアップの手間として、使用するたびに車輪を外す必要があり、カセットスプロケットをスマートトレーナー専用に用意するか、都度ホイールから着脱する必要があります。
XPLOVA NOZA Vの評判まとめ
XPLOVA NOZA Vは、高い静音性、優れた実走感、充実した機能を備えたハイエンドスマートトレーナーとして、多くのサイクリストから好評を得ています。Acer傘下の台湾メーカーが製造する本製品は、IT企業ならではの技術力と品質管理のもとで生産されており、信頼性も高いと評価されています。
パワー精度±2%、最大出力2,200W、最大勾配20%というスペックは、競技志向のサイクリストにも十分対応できる性能です。内蔵のケイデンス計測機能やスタビライザー機能など、前モデルのNOZA Sからの進化も著しく、22,000円の価格差に見合う価値があるという評価も得ています。
約114,000円という価格は、他社のハイエンドモデルと比較するとリーズナブルであり、コストパフォーマンスに優れています。Zwiftをはじめとする各種トレーニングアプリとの連携も容易で、インドアトレーニングを本格的に始めたいサイクリストにとって有力な選択肢となっています。
静音性の高さからマンションやアパートなど集合住宅に住んでいるサイクリストにも適しており、適切な対策を講じれば周囲に迷惑をかけることなくトレーニングを楽しむことができます。サポート体制についても概ね好評であり、日本国内での保証対応もしっかりしています。
インドアトレーニングの需要が高まる中、XPLOVA NOZA Vは多くのサイクリストにとって理想的なスマートトレーナーの一つといえます。購入を検討している方は、本記事で紹介した評判や情報を参考に、自身のトレーニング目的やライフスタイルに合った選択をしていただければ幸いです。
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