室内でのサイクリングトレーニングが注目を集める中、Elite Direto 2の評判が多くのサイクリストの間で話題になっています。イタリアの老舗自転車トレーニング機器メーカーElite社が開発したこのダイレクトドライブ式スマートトレーナーは、優れたコストパフォーマンスと実用的な性能を兼ね備え、初心者から中級者まで幅広い層に支持されています。天候に左右されず安全で効率的なトレーニング環境を提供するスマートトレーナーは、特にZwiftなどのバーチャルサイクリングプラットフォームと組み合わせることで、室内トレーニングを革新的に進化させます。実際のユーザーからは静音性、測定精度、接続の安定性など多岐にわたる高評価が寄せられており、競合製品と比較してもその実力は見逃せません。本記事では、Elite Direto 2の詳細な評判をはじめ、実際のユーザーレビュー、性能、メリットとデメリット、競合製品との比較、そして購入ガイドまで、購入を検討されている方に役立つ情報を網羅的に解説します。
- Elite Diretoシリーズの評判と歴史
- Elite Direto 2の基本仕様と特徴
- 実際のユーザーが語るElite Direto 2の評判
- Elite Direto 2のメリット
- Elite Direto 2のデメリットと注意点
- Elite Direto 2とZwiftの接続方法
- Elite Direto 2と競合製品の比較評判
- Elite Direto 2でのFTP向上トレーニング方法
- Elite Direto 2のメンテナンスと長期使用のコツ
- Elite Direto 2のトラブルシューティングと修理
- Elite Direto 2の購入ガイドと必要なアクセサリー
- 日本市場でのElite Direto 2の評判とおすすめ
- 最新情報:Zwift COG & CLICK搭載モデル
- まとめ:Elite Direto 2の評判と総合評価
Elite Diretoシリーズの評判と歴史
Elite社は、スマートトレーナーの先駆者として長年業界をリードしてきた実績があります。その中核を成すDiretoシリーズは、継続的な改良を重ねながら、多くのサイクリストから高い評判を獲得してきました。
初代Diretoは2017年に登場し、手頃な価格帯でありながら高性能なダイレクトドライブ式トレーナーとして注目を集めました。当時から多くのユーザーレビューで「コストパフォーマンスに優れている」「静音性が高い」といった肯定的な評判が寄せられていました。その後、Direto X、Direto XRとモデルチェンジを重ね、それぞれが性能向上を果たしています。
Elite Direto 2の評判が特に注目される理由の一つは、Elite社が2024年末に初代Diretoを数量限定で再販することを発表したことです。2025年1月中旬の入荷予定で、スマートトレーナー入門者を応援する目的で、一般的なスマートトレーナーのほぼ半額という特別価格で提供されることになりました。この決定は、長年にわたってDiretoシリーズが培ってきた信頼性と実績、そして市場での高い評判を物語っています。
Elite Direto 2の基本仕様と特徴
Elite Direto 2の評判を語る上で、まずその基本仕様を理解することが重要です。Elite Diretoは最大出力1,400ワットという高いパワー出力を誇り、ほとんどのサイクリストのトレーニング需要を満たします。最大再現勾配は14パーセントで、Zwiftの主要なコースにおける急な登りも十分に再現できます。
パワー精度についてはプラスマイナス2.5パーセントの光学式トルクセンサーが搭載されており、トレーニングデータの信頼性が高いと評判です。より上位モデルのDireto XRでは、光学センサー式パワーメーターによりプラスマイナス1.5パーセントまで精度が向上しています。
フライホイール重量は4.2キログラムで、実走に近い慣性感覚を提供します。本体重量は約15キログラムあり、安定性は高い一方で、移動させる際にはやや重量感があるという評判も聞かれます。対応スプロケットは9速、10速、11速に対応しており、幅広いロードバイクで使用可能です。
通信規格についてはANT+ FE-CとBluetooth Smartの両方に対応しており、Zwift、TrainerRoad、The Sufferfest、Kinomapなど主要なトレーニングアプリケーションとの互換性が高いことが評判となっています。対応ハブ規格は130から135ミリメートル×5ミリメートルのクイックリリースと、142×12ミリメートルのスルーアクスルに対応しています。
Elite Diretoは折りたたみ式の脚部を採用しており、収納時には650×300×560ミリメートルのコンパクトサイズになります。また、My E-Trainingソフトウェアの1年間無料ライセンスが付属しており、購入後すぐにトレーニングを開始できる点も好評価につながっています。
実際のユーザーが語るElite Direto 2の評判
実際にElite Direto 2を使用しているユーザーからの評判を詳しく見ていきましょう。多くのレビューサイトやSNS、サイクリングコミュニティでの評価を集約すると、いくつかの共通した高評価ポイントが浮かび上がってきます。
静音性に関する評判
Elite Direto 2の評判で最も頻繁に言及されるのが、その優れた静音性です。複数のユーザーレビューで「音も静かだと定評があり、実際アパート(鉄筋)で使っていましたが普通に使えました」という報告があります。具体的な音量測定では、1メートル離れた場所で100から150ワットで回した際に52デシベル前後で「静かな事務所くらいの音量」でした。
あるユーザーは「Diretoの負荷を上げ、バイクの方を軽めのギアにすると、かなり音は静かです。バイクのドライブトレインの音の方が大きいくらい」とコメントしています。この静音性の高さにより、集合住宅に住んでいる方でも時間を気にせずトレーニングできる環境が実現すると評判です。特に早朝や深夜のトレーニングを希望する方からは、この静音性が購入の決め手になったという声が多く聞かれます。
パワー測定精度に関する評判
Elite Direto 2のパワー測定精度についても、多くのユーザーから肯定的な評判が寄せられています。Diretoには歪みセンサーが搭載されパワーメーターが内蔵されており、精度はプラスマイナス2.5パーセントです。Direto XRでは光学センサー式パワーメーターで誤差プラスマイナス1.5パーセントに向上しています。
実際のユーザー測定では、シマノのパワーメーター(243ワット)と比較してDireto(252ワット)の方が3から4パーセント高く表示されたという報告もありますが、これは許容範囲内と考えられています。トレーニングの進捗を正確に把握するには十分な精度を持っており、データの一貫性が保たれていることが重要だという評判です。
トレーニング環境としての評判
Elite Direto 2を使用することで得られる安全で効率的なトレーニング環境も高く評価されています。ユーザーからは「安全に高強度なトレーニングができる」「想定時間通りの走りができる」「次のアクションに移りやすい」「昼夜を気にしなくていい」など、室内トレーニングならではの利便性の高さが評判となっています。
天候や交通状況に左右されず、計画通りのトレーニングを実施できることは、競技志向のサイクリストにとって大きなアドバンテージです。また、インターバルトレーニングなどの高強度トレーニングも、交通を気にすることなく安全に実施できます。ある競技サイクリストは「外でのトレーニングでは信号や交通状況で中断されることがあるが、Elite Diretoを使えば完璧にコントロールされた環境でトレーニングできる」と評価しています。
コストパフォーマンスに関する評判
Elite Direto 2のコストパフォーマンスの高さは、多くのユーザーレビューで言及される評判ポイントです。上位モデルと比較して手頃な価格設定でありながら、必要十分な機能を備えていることが評価されています。特に2024年末に発表された再販モデルは、スマートトレーナー入門者にとって非常に魅力的な選択肢となっており、「この価格でダイレクトドライブが手に入るのは驚き」という声が多数聞かれます。
Zwift人口が増加する中、高額な投資をせずに本格的なスマートトレーナーを導入できることは、多くのサイクリストにとって魅力的です。あるユーザーは「初めてのスマートトレーナーとしてElite Diretoを選んだが、上位モデルとの性能差を感じることなく十分に満足している」とコメントしています。
Zwiftとの互換性に関する評判
Elite Direto 2はANT+ FE-CとBluetooth Smartの二つの通信規格を有しており、Zwiftとの互換性が非常に高いことで評判です。多くのユーザーが「接続が簡単で安定している」「ペアリングで困ったことがない」と報告しています。
実際のユーザー報告では、Zwiftでの使用により約半年でFTPが推定200ワットから277ワットまで上昇した事例も報告されており、効果的なトレーニングツールとして機能していることが分かります。この77ワットものFTP向上は、Elite Direto 2が単なる室内トレーニングツールではなく、本格的なパフォーマンス向上を実現できる機器であることを示しています。
セットアップの簡単さに関する評判
Elite Direto XRのセットアップの簡単さも好評価につながっています。カセットスプロケットも付属しているため、電源を接続してZwiftに接続すれば、数分で準備完了します。技術的な知識がなくても、すぐにトレーニングを開始できる点は大きな利点であるという評判です。
初めてスマートトレーナーを購入したユーザーからは「説明書を見ながら30分程度でセットアップできた」「想像していたより簡単だった」という声が多く聞かれます。この手軽さが、スマートトレーナー初心者にとって心理的なハードルを下げる要因となっています。
耐久性に関する評判
2年間ほぼ毎日使用したユーザーのレビューでは、Elite Direto XRの耐久性が評価されています。定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって安定した性能を維持できることが確認されています。「週5回、1回あたり1時間程度のトレーニングを2年間続けているが、特に問題なく使用できている」という報告もあります。
ただし、長期使用ではベルトの損傷などのトラブル報告もあり、消耗部品の交換が必要になる場合があります。これについては後ほど詳しく解説します。
Elite Direto 2のメリット
実際のユーザー評判と製品仕様から明らかになった、Elite Direto 2の主なメリットをまとめます。
まず第一に、前述の通り優れた静音性が挙げられます。52デシベル前後という音量は、集合住宅でも近隣への配慮を最小限に抑えながらトレーニングできるレベルです。深夜や早朝のトレーニングも可能となり、仕事や家庭の都合に合わせた柔軟なトレーニングスケジュールを組むことができます。
第二に、高精度のパワー測定機能があります。プラスマイナス2.5パーセントの精度は、トレーニング効果を正確に追跡し、進捗を把握するには十分なレベルです。パワーベーストレーニングの効果を最大化するためには、一貫した測定精度が重要であり、Elite Direto 2はこの要件を満たしています。
第三に、安全で効率的なトレーニング環境を提供します。天候、交通状況、時間帯に左右されることなく、計画通りのトレーニングを実施できます。特にインターバルトレーニングやFTP測定など、高い集中力が求められるトレーニングにおいて、その効果を発揮します。
第四に、優れたコストパフォーマンスです。ダイレクトドライブ式スマートトレーナーとしては手頃な価格帯でありながら、必要な機能をすべて備えています。初めてスマートトレーナーを購入する方にとって、投資対効果が非常に高い製品といえます。
第五に、主要なトレーニングアプリとの高い互換性があります。Zwift、TrainerRoad、The Sufferfest、Kinomapなど、人気のあるトレーニングプラットフォームすべてで使用でき、世界中のサイクリストと一緒にトレーニングしたり、レースに参加したりすることができます。
第六に、簡単なセットアップと使いやすさです。技術的な知識がなくても、付属の説明書に従えば短時間でセットアップが完了します。カセットスプロケットも付属しているため、追加の購入なしにすぐに使用開始できます。
第七に、折りたたみ式の設計による収納性です。使用しない時には脚部を折りたたんで省スペースで収納できます。設置時サイズは650×830×560ミリメートルですが、収納時には650×300×560ミリメートルとなり、場所を取りにくい設計です。
第八に、My E-Trainingソフトウェアの1年間無料ライセンスが付属している点です。Zwift以外のトレーニングオプションも試すことができ、自分に合ったトレーニングスタイルを見つけることができます。
Elite Direto 2のデメリットと注意点
一方で、Elite Direto 2にはいくつかのデメリットや注意点も指摘されています。購入を検討する際には、これらの点も考慮することが重要です。
第一に、剛性の高さによる懸念があります。剛性が高すぎるため「ダンシングやスプリントの時に横方向の力が直接ローラーにダメージとして残りそう」で「外カバーのプラスチックがギシギシとしなっている状態」という指摘があります。激しいダンシングやスプリント練習を頻繁に行う場合は、この点に注意が必要です。ただし、通常のトレーニング範囲であれば問題になることは少ないようです。
第二に、長期使用におけるメンテナンスの必要性です。長期使用では「ベルトが損傷した」などのトラブルの報告があります。定期的なメンテナンスと、消耗部品の交換が必要になる場合があります。ただし、これはダイレクトドライブ式トレーナー全般に言えることであり、Elite Direto特有の問題ではありません。適切にメンテナンスを行えば、長期間使用できます。
第三に、プラスチック製シャーシによる質感の問題があります。上位モデルと比較すると、Diretoのシャーシはプラスチック製で、やや安っぽく感じられるという意見があります。また、本体重量が15キログラムあり、移動させる際にはやや不便を感じる場合があります。しかし、この点は価格とのトレードオフであり、機能面での問題はありません。
第四に、最大勾配が14パーセントに制限されている点です。これは日常的なトレーニングには十分ですが、極端な登りを再現したい場合や、より本格的なトレーニングを求める場合には、Direto XR(24パーセント)などの上位モデルを検討する必要があるかもしれません。
第五に、ロードフィールについては、最上位モデルであるTacx NEO 2Tなどと比較すると、実走に近い感覚という点でやや劣るという評価があります。ただし、この価格帯のトレーナーとしては十分な品質であり、多くのユーザーは満足しています。
Elite Direto 2とZwiftの接続方法
Elite Direto 2をZwiftで使用する際の接続方法について詳しく解説します。正しい接続方法を理解することで、トレーニングをスムーズに開始できます。
Bluetooth接続を使用する場合、まずPC側の設定でDireto XをBluetooth機器として追加します。次にZwiftのデバイス接続設定でBluetoothを選択すると、パワーメーター、ケイデンスセンサー、スマートトレーナーそれぞれにDireto Xが表示されます。必要なデバイスをそれぞれ選択して接続します。Diretoは一台で三つの機能(パワーメーター、ケイデンス、スマートトレーナー)を提供するため、すべて同じDiretoを選択することになります。
ANT+接続を使用する場合は、PC・Macの場合はUSB ANT+ドングルが必要です。ANT+ドングルをPCに接続し、Zwiftのデバイス接続設定でANT+を選択します。Diretoが検出されたら、各機能を選択して接続します。ANT+接続は複数のセンサーを同時に接続する場合に安定性が高いという評判があります。
モバイルデバイスを使用する場合は互換性の確認が必要です。Bluetooth Smart 4.0以上のサポートが必要となります。最近のスマートフォンやタブレットであれば、ほとんどの機種が対応しています。iPhoneやiPadでの使用は特に安定しているという報告が多く聞かれます。
正確なパワー測定のためには、定期的なキャリブレーションが重要です。ペダルを踏み込むと電源が入り、各通信規格のランプが点灯します。10分くらいローラー台を回して暖気してから、Zwiftのキャリブレーションを行います。Zwiftのメニューからキャリブレーションを選択し、指定されたスピードまで加速してからペダルを止めて待ちます。キャリブレーションが完了すると、より正確なパワー測定が可能になります。
Elite MyEtrainingアプリをダウンロードすることで、より詳細な設定が可能です。アプリのParametersに進んでConfigurationでDiretoを選択し、各種設定を行います。ファームウェア更新もUpgradoアプリを通じて実行でき、定期的にファームウェアを更新することで、最新の機能や改善を利用できます。Direto XRとSUITOには、ファームウェアアップデートにより新機能が追加されることもあり、購入後も製品の進化を楽しむことができます。
Elite Direto 2と競合製品の比較評判
Elite Direto 2を検討する際には、他の主要なスマートトレーナーとの比較も重要です。競合製品との比較を通じて、Elite Direto 2の立ち位置がより明確になります。
Elite Direto XR vs Wahoo KICKR
価格面では、Elite Direto XRの方がWahoo KICKRより手頃です。Direto XRの価格は約10万円前後、Wahoo KICKR V5は約15万円程度となっており、約5万円の価格差があります。この価格差は、初めてスマートトレーナーを購入する方にとって大きな判断材料となります。
性能面では、Direto XRは最大勾配24パーセントを再現できますが、Wahoo KICKRは20パーセントまでです。最大出力もDireto XRの方がやや高くなっています。純粋な性能数値では、Direto XRが優位に立っています。
ただし、パワー精度ではWahoo KICKRがわずかに優れており、ERGモードの制御性もKICKRの方が滑らかだという評価があります。ERGモードでのパワー変動が少なく、設定したワット数を維持しやすいという点で、Wahoo KICKRは高い評判を得ています。
携帯性については、Wahoo KICKRの方が優れており、移動させやすい設計となっています。頻繁に設置場所を変更する必要がある方には、この点は重要な考慮事項となります。
総合的には、コストパフォーマンスを重視するならElite Direto XR、最高の使い勝手と制御性を求めるならWahoo KICKRという選択になるでしょう。実際のユーザーからは「5万円の価格差を考えると、Direto XRで十分満足できる」という声が多く聞かれます。
Elite Direto XR vs Tacx NEO 2T
Tacx NEO 2Tは、最上位クラスのスマートトレーナーで、価格は約18万円から20万円程度です。Elite Direto XRとの価格差は約10万円にもなり、かなりの投資が必要となります。
NEO 2Tの最大の特徴は、電源不要で動作することと、様々な路面状況をシミュレートできることです。石畳や砂利道などの振動を再現でき、より実走に近い感覚でトレーニングできます。この路面シミュレーション機能は、Zwiftでのリアリティを大幅に向上させ、没入感の高いトレーニング体験を提供します。
また、NEO 2Tは下り坂のシミュレーションも可能で、より幅広いトレーニングシナリオに対応しています。下り坂でペダルを止めると、実際にフライホイールが回転してリアルな下り坂の感覚を再現します。
静音性については、NEO 2Tが最も優れており、約54デシベル程度で動作します。Direto XRは約62デシベル程度なので、静音性ではNEO 2Tに軍配が上がります。深夜や早朝のトレーニングをより快適に行いたい方には、この差は重要かもしれません。
ロードフィールについても、多くのユーザーがNEO 2Tの方が実走に近いと評価しています。実走の感覚を重視する方や、長時間のトレーニングでもモチベーションを維持したい方には、この点は大きなメリットとなります。
価格差を考えると、予算に余裕があり最高の体験を求めるならNEO 2T、コストパフォーマンスを重視するならDireto XRという選択になります。実際には、多くのユーザーがコストパフォーマンスを考慮してDireto XRを選択し、十分に満足しているという報告があります。
Elite Direto X vs KICKR CORE vs Tacx Flux 2
ミドルレンジのスマートトレーナーとしては、Elite Direto X、Wahoo KICKR CORE、Tacx Flux 2が競合します。価格帯はいずれも8万円から10万円程度で、初心者から中級者まで幅広く対応できる性能を持っています。
この価格帯では、Elite Direto Xが最もバランスの取れた選択肢と評価されています。十分な最大出力と勾配再現能力を持ち、精度も実用十分なレベルです。静音性も高く、集合住宅での使用にも適しています。
KICKR COREは、Wahooのエコシステムとの統合性に優れ、アプリの使い勝手が良いという利点があります。Wahoo製品を既に使用している方や、Wahooのエコシステムに魅力を感じる方には良い選択肢となります。
Tacx Flux 2は、価格の割に高性能ですが、ノイズレベルがやや高いという指摘があります。静音性を重視する方には、Elite Direto XやKICKR COREの方が適しているかもしれません。
Elite Direto 2でのFTP向上トレーニング方法
Elite Direto 2は、Zwiftなどのトレーニングアプリと組み合わせることで、効果的なFTP(機能的作業閾値パワー)向上トレーニングが可能です。実際のユーザー報告では半年でFTPが77ワット向上した事例もあり、適切なトレーニング方法を実践することで大きな効果が期待できます。
スイートスポットトレーニング(SST)は、FTPの88から94パーセント程度の強度で行うトレーニングで、持久力向上に非常に効果的です。長時間維持できる強度でありながら、十分なトレーニング効果が得られます。一般的なSSTワークアウトでは、10分から20分のインターバルを複数セット行います。インターバル間には5分程度の回復時間を設けます。このトレーニングは、レースでの持続力を高めるために非常に効果的であるという評判です。
閾値走トレーニングは、FTPの95から105パーセント付近の強度で行い、FTP自体を向上させるために最も直接的なトレーニング方法です。5分から20分のインターバルを行い、インターバル間には十分な回復時間を確保します。閾値走は非常に厳しいトレーニングですが、FTP向上には欠かせません。室内トレーナーの利点は、この高強度を安全に維持できることです。
VO2maxインターバルは、FTPの106から120パーセント程度の高強度で行い、最大酸素摂取量を向上させ、間接的にFTPも向上させます。3分から5分のインターバルを複数セット行い、インターバル間には同等の時間の回復を設けます。3分間の反復インターバルを高強度で行い、インターバル間のレストを短くすることで負荷を高めることもできます。
アンダーオーバーインターバルは、FTPの少し上と少し下を交互に繰り返すトレーニングで、乳酸除去能力を高める効果があります。例えば、FTPの105パーセントで2分、FTPの95パーセントで2分を交互に繰り返します。このトレーニングは、レース中の強度変化に対応する能力を高めるのにも効果的です。
Elite Direto 2のERGモードを活用すれば、ペダルを回すだけでトレーナーが自動で負荷を調整してくれるため、設定したパワー値を維持しやすくなります。これにより、インターバルトレーニング中も正確な強度を維持でき、トレーニング効果を最大化できます。ギアチェンジやケイデンス調整に気を取られることなく、トレーニングに集中できる点が大きなメリットです。
ZwiftのトレーニングプランとしてFTP向上を目的とした人気プログラムには、FTP Builder(10から12週間のプログラムで、段階的にFTPを向上させる)やBuild Me Up(6週間のプログラムで、短期間でFTPを向上させる)などがあります。これらのプランを使用することで、体系的にトレーニングを進めることができます。
Elite Direto 2のメンテナンスと長期使用のコツ
Elite Direto 2を長く使用するためのメンテナンス方法について説明します。適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって安定した性能を維持できることが、実際のユーザーレポートで確認されています。
正確なパワー測定を維持するため、定期的なキャリブレーションが必要です。少なくとも月に一度、または季節の変わり目にはキャリブレーションを実行しましょう。温度変化や長期使用により、測定精度が徐々にずれることがあるため、定期的な補正が重要です。
トレーニング後は、汗による腐食を防ぐため、本体を拭き清掃します。特に金属部分は、定期的に清掃することで長持ちします。汗は金属を腐食させる原因となるため、トレーニング後はすぐに拭き取ることが推奨されます。また、トレーニングマットを使用することで、床への汗の浸透を防ぎ、本体下部への汗の侵入も最小限に抑えることができます。
定期的にファームウェアを確認し、更新があれば適用します。新機能の追加や不具合の修正が含まれることがあります。Elite社は定期的にファームウェアアップデートをリリースしており、購入後も製品の性能が向上することがあります。
長期使用する場合、ベルトの摩耗状態を定期的に確認します。異音が発生したり、パワー測定に異常が見られたりする場合は、ベルトの交換が必要かもしれません。ベルトは消耗部品であり、使用頻度が高い場合は数年で交換が必要になることがあります。
ダンシングやスプリントを行う際は、過度に横方向の力をかけないよう注意します。直立したフォームを心がけることで、トレーナーへの負担を減らすことができます。特に激しいスプリント練習を頻繁に行う場合は、本体の状態を定期的にチェックすることが推奨されます。
2年間ほぼ毎日使用したユーザーの報告によると、適切なメンテナンスを行えば、長期間にわたって安定した性能を維持できることが確認されています。週5回、1回あたり1時間程度のトレーニングを継続している方からも、「特に大きな問題なく使用できている」という評判が聞かれます。
Elite Direto 2のトラブルシューティングと修理
Elite Direto 2は信頼性の高い製品ですが、長期使用により故障が発生する場合があります。主な故障パターンと対処方法について説明します。
最も一般的な故障がベルトの切れです。長期使用や激しいトレーニングにより、ベルトが摩耗・損傷することがあります。症状としては、ペダルを回しても負荷がかからない、異音が発生するなどがあります。ベルト交換は、基本的な工具があれば自分で行うことも可能です。
負荷を調整する機構から異音が発生する場合があります。これは内部の機械部品の摩耗や潤滑不足が原因の場合が多いです。また、パワー測定部分やカセット取り付け部分から異音が発生する場合もあります。異音が発生した場合は、まず各部品が正しく取り付けられているか、ネジが緩んでいないかを確認します。
長期使用により、パワー測定値の精度が低下する場合があります。定期的なキャリブレーションで改善しない場合は、センサー部分の問題が考えられます。ERGモードやシミュレーションモードで負荷が正しく変動しない場合もあります。
トラブルシューティングの第一歩として、まずキャリブレーション(スピンダウン)を実施します。トレーナーを少なくとも10分、100から150ワットで暖気した後、My E-Trainingアプリを使用してキャリブレーションを行います。これだけで多くの問題が解決することがあります。
Upgradoアプリを使用して、ファームウェアが最新版かを確認します。古いファームウェアでは不具合が発生する場合があるため、最新版に更新することで問題が解決することがあります。Zwiftなどのアプリとの接続に問題がある場合は、BluetoothやANT+の接続を一度切断し、再接続を試みます。
Elite Diretoで修理が必要な場合、Elite社に直接連絡することができます。ユーザーレポートによると、Elite社はFacebook Messengerでの問い合わせに対応しており、グローバルサポートの対応は良好です。故障内容を説明すると、必要な交換部品(ベルトやプーリーなど)を送付してくれます。イタリアからの発送でも、日本まで約1週間で到着するとのことです。
Elite Diretoは、ユーザーによる修理が可能な設計となっています。メインボードの交換であれば、20分以内で作業が完了します。ベルト交換も、基本的な工具があれば自分で行うことができます。ただし、保証期間内であれば、正規の修理サービスを利用することをおすすめします。
国内正規品として購入した場合は、国内の輸入代理店を通じてサポートを受けることもできます。言語の問題がなく、スムーズな対応が期待できます。保証期間と保証内容を確認し、適切なサポートチャネルを利用しましょう。
Elite Direto 2の購入ガイドと必要なアクセサリー
Elite Direto 2を購入する際に知っておくべき情報と、必要なアクセサリーについて説明します。
Elite Diretoの基本サイズは、設置時サイズが650×830×560ミリメートル、収納時サイズが650×300×560ミリメートル、重量が15キログラムとなっています。使用しないときは折りたためますが、重さゆえに移動は大変です。場所が許せば設置したままの方が便利です。購入前に、設置スペースを確認しましょう。
必須アクセサリーとして、まずライザーブロック(前輪固定ブロック)が必要です。ロードバイクをトレーナーに設置すると、前輪が低くなり前下がりの姿勢になってしまいます。これを補正するためにライザーブロックが必要です。最新モデルのDiretoでは、ライザーブロックが付属品に含まれています。購入時に付属品を確認しましょう。
ZwiftなどのトレーニングアプリをBluetoothまたはANT+で接続できるPC、タブレット、またはスマートフォンが必要です。推奨デバイスとしては、Windows PC(ANT+ドングル使用)、Mac(ANT+ドングル使用またはBluetooth接続)、iPad、iPhone(Bluetooth接続)、Android端末(Bluetooth接続、一部機種で互換性問題あり)があります。
PC・Macで使用する場合、ANT+ドングルがあると接続が安定します。Bluetooth接続も可能ですが、複数のセンサーを接続する場合はANT+の方が信頼性が高いとされています。ANT+ドングルは数千円で購入でき、接続の安定性を大幅に向上させます。
推奨アクセサリーとして、床を保護し、防振・防音効果も期待できるトレーニングマットの使用を強くおすすめします。ELITEトレーニングマットは、ほどよい厚みとクッション性があり、防振効果も期待できます。また、防水性でトレーニング中にしたたる汗を受け止めます。価格は税抜き10,400円程度です。他社製品でも、厚さ6ミリメートル以上のトレーニングマットであれば十分な効果が得られます。
トレーニング中にタブレットやノートPCを見やすい位置に配置するため、デバイススタンドがあると便利です。POSA(ポサ)デバイススタンドは、置き板の位置や角度を変えることができるので、タブレットだけでなく、ノートPCなどを配置できます。価格は税抜き12,800円程度です。もちろん、既存の机や台を利用することもできます。
室内トレーニングでは、外を走る時と比べて風がないため、体温が上昇しやすくなります。大型の扇風機を使用することで、体温調節が容易になり、より長時間のトレーニングが可能になります。サーキュレーターや工業用扇風機など、風量の大きなものが推奨されます。これにより、トレーニングの質と持続時間が大幅に向上します。
室内トレーニングでは大量の汗をかくため、タオル・スウェットカバーは必須です。自転車のハンドルバーやフレームに汗が垂れるのを防ぐスウェットカバーもおすすめです。汗による腐食を防ぐことで、自転車を長持ちさせることができます。
トレーニング中の水分補給用ボトルも重要です。大型のボトルを2本用意するか、室内なので大きなボトルやピッチャーを用意しておくと便利です。室内トレーニングでは外でのライド以上に発汗するため、十分な水分補給が必要です。
あると便利なアクセサリーとして、心拍数を測定する心拍計があります。心拍数を測定することで、トレーニング強度をより正確に管理できます。胸ベルト型の心拍計が最も精度が高いとされています。Zwiftなどのアプリは心拍計と連携でき、画面上に心拍数を表示できます。
Wahoo HEADWINDなどのスマートファンは、トレーニング強度に応じて自動的に風量を調整してくれる製品です。Zwiftと連携して使用でき、よりリアルなトレーニング体験を提供します。
Elite Diretoを購入する際は、以下の付属品が含まれているか確認しましょう。My E-Training 1年間無料ライセンス、ライザーブロック、11速カセットスプロケット(モデルにより異なる)、電源ケーブル、クイックリリースアダプター、スルーアクスルアダプター(モデルにより異なる)などです。モデルや販売時期により付属品が異なる場合があるため、購入前に必ず確認してください。
国内正規品を購入することで、日本語でのサポートと保証を受けられます。海外通販で購入する場合は、価格は安くなりますが、保証やサポートに制約がある場合があります。長期的に使用することを考えると、国内正規品の購入がおすすめです。
日本市場でのElite Direto 2の評判とおすすめ
日本のサイクリストコミュニティでは、Elite Direto 2シリーズは高い評価を得ています。日本市場特有の住宅事情を考慮すると、静音性の高さは特に重要な評価ポイントとなっています。
2021年版のダイレクトドライブ式ローラー比較記事では、7社12種を徹底比較した結果、Zwiftを最大限楽しみたい場合の最高スペック製品としてWahoo Kickr V5とTACX Neo 2T Smartが推奨されていますが、価格や付属品を考慮するとKickrが有利とされています。
一方で、コストパフォーマンスを重視する場合、Elite Diretoシリーズは非常に魅力的な選択肢となります。特に、2024年末に発表された初代Diretoの再販は、スマートトレーナー入門者にとって絶好の機会です。通常の半額程度の価格で、国内正規品を入手できるのは大きなメリットです。
使用シーン別のおすすめとして、初めてスマートトレーナーを購入する方には、再販される初代Diretoが最適です。手頃な価格でダイレクトドライブの体験ができ、Zwiftなどのアプリも十分に楽しめます。最大勾配14パーセント、最大出力1,400ワットあれば、ほとんどのトレーニングシナリオに対応できます。
週末にサイクリングを楽しむ方や、健康維持を目的とする方には、Direto XRがおすすめです。十分な性能を持ちながら、価格も手頃です。静音性も高いため、集合住宅でも安心して使用できます。日本の住宅事情を考えると、この静音性は非常に重要な要素です。
レースに出場するなど、本格的なトレーニングを行う方には、より高精度なDireto XRがおすすめです。パワー精度プラスマイナス1.5パーセント、最大勾配24パーセントで、厳しいトレーニングにも対応できます。ただし、さらに上を目指すなら、Wahoo KICKR V5やTacx NEO 2Tも検討する価値があります。
最新情報:Zwift COG & CLICK搭載モデル
2025年の最新情報として、Elite Direto XRにZwift COG & CLICKを搭載した新モデルが発売されることが発表されました。これはElite Direto 2の評判をさらに高める革新的な機能です。
Zwift COGは、仮想的なギアシステムで、実際の自転車のリアディレイラーやカセットを使用せずに、バーチャルでギア変速を行えるシステムです。CLICKは、ハンドルバー取り付け型のシフターです。この組み合わせにより、より手軽にZwiftを楽しむことができるようになります。
特に、専用のトレーニングバイクを持っていない方や、頻繁にバイクを付け替える方にとって便利な機能です。通勤用のロードバイクを日常的に使用している方でも、週末のトレーニング時に簡単にセットアップできるようになります。
この新機能は、Zwiftとの統合をさらに深め、より手軽で快適な室内トレーニング体験を提供します。今後のElite Direto 2の評判にも良い影響を与えることが期待されています。
まとめ:Elite Direto 2の評判と総合評価
Elite Direto 2およびDiretoシリーズは、ダイレクトドライブ式スマートトレーナーの中で、優れたコストパフォーマンスと実用的な性能を兼ね備えた製品として、多くのユーザーから高い評判を得ています。
静音性、精度、互換性のすべてにおいて、実用十分なレベルに達しており、初心者から中級者まで幅広いサイクリストにおすすめできます。特に日本の住宅事情を考えると、52デシベル前後という静音性は大きな強みとなっています。集合住宅に住んでいる方でも、時間を気にせずトレーニングできるという評判は、多くのユーザーレビューで一貫しています。
パワー測定精度についても、プラスマイナス2.5パーセント(Direto XRではプラスマイナス1.5パーセント)という数値は、トレーニング効果を正確に追跡するには十分であり、実際のユーザーからも満足度の高い評価を得ています。
2024年末に発表された初代Diretoの再販は、スマートトレーナー入門者にとって絶好の機会であり、より本格的なトレーニングを求める方には、Direto XRが最適な選択肢となるでしょう。通常の半額程度という価格設定は、これまでスマートトレーナーの導入を躊躇していた方にとって、大きな後押しとなります。
室内トレーニングは、天候に左右されず、安全で効率的なトレーニング環境を提供します。Elite Diretoシリーズを使用することで、Zwiftなどのバーチャルサイクリングプラットフォームを最大限に活用し、トレーニング効果を高めることができます。実際のユーザーレポートでは、半年でFTPが77ワットも向上した事例があり、適切に使用すれば、大きなトレーニング効果が期待できることが分かります。
競合製品と比較すると、最上位の性能を求めるならWahoo KICKR V5やTacx NEO 2Tが優れていますが、価格差を考慮すると、Elite Diretoシリーズは非常に魅力的な選択肢です。コストパフォーマンスという観点では、Elite Direto 2は市場で最も優れた製品の一つといえるでしょう。
スマートトレーナーの導入を検討している方は、自身のトレーニング目的、予算、使用環境を考慮して、最適なモデルを選択してください。Elite Direto 2シリーズは、多くのサイクリストにとって満足度の高い製品となるはずです。実際のユーザー評判を見ても、購入後の満足度は非常に高く、「買って良かった」という声が圧倒的に多いことが確認できます。
長期的な視点で見ても、適切なメンテナンスを行えば数年間安定して使用でき、その間のトレーニング効果を考えると、投資対効果は非常に高いといえます。室内トレーニングの質を向上させたい方、効率的にFTPを向上させたい方、天候に左右されないトレーニング環境を構築したい方にとって、Elite Direto 2は最良の選択肢の一つとなるでしょう。

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