BIANCHI VIA NIRONE 7(ビアンキ ヴィアニローネ7)は、初心者から中級者まで幅広いユーザーから高い評判を得ているエントリーロードバイクです。世界最古の自転車メーカーであるビアンキが、創業の地「ニローネ通り7番地」の名を冠して送り出すこのモデルは、安定した乗り心地と美しいチェレステカラーが特徴で、ロードバイクの魅力を体感できる王道のエントリーバイクとして評価されています。実際のユーザーからは「150kmのロングライドも難なく達成できる」「街中からサイクリング、登坂まで様々な状況でコントロールしやすい」という声が寄せられており、初めてのロードバイクとして選ばれることが多い人気モデルです。
本記事では、BIANCHI VIA NIRONE 7の評判を徹底的に検証し、スペックや特徴、価格、他メーカーとの比較、実際の乗り心地まで詳しく解説します。購入を検討している方が知りたい情報を網羅的にお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。
BIANCHI VIA NIRONE 7の評判が高い理由とは
BIANCHI VIA NIRONE 7が多くのユーザーから支持される最大の理由は、初心者に優しい設計と確かな品質を両立している点にあります。ビアンキは1885年にイタリア・ミラノのニローネ通り7番地で創業した、現存する世界最古の自転車ブランドです。創業者エドアルド・ビアンキが当時21歳で自転車製造を始めた場所こそが、VIA NIRONE 7というモデル名の由来となっています。
このモデルは2005年頃からビアンキのロードバイクラインアップを支え続けてきた歴史あるシリーズです。数年ごとにモデルチェンジが施され、堅実な設計とビアンキらしい優美なデザインが融合した入門用モデルとして高い評価を受け続けてきました。エントリーモデルでありながら、上位機種に引けを取らないしっかりとしたフレームを持っていることが、長年にわたり評判を維持している要因といえます。
VIA NIRONEはビアンキのロードバイクラインナップの中ではエントリー・エンデュランスモデルに位置付けられています。長めに設計されたヘッドチューブにより、アップライトな乗車姿勢でライドを楽しめるため、スポーツバイク初心者の方でも安心して乗れる設計になっています。
ビアンキブランドの信頼性と歴史
ビアンキというブランドへの信頼性も、VIA NIRONE 7の評判を支える重要な要素です。ビアンキは現在の自転車(セーフティ型)が発明された年に自転車メーカーとして創業しており、現存する中では世界最古の自転車ブランドとしての地位を確立しています。
創業者エドアルド・ビアンキは、当時主流だったオーディナリー型(前輪の大きなバイク)に替わって、セーフティ型と呼ばれる前後同じサイズのホイールのバイクを製造・販売を開始しました。この革新的なバイクで新たなスタンダードを確立したことが、ビアンキの名声の礎となっています。
チェレステカラーの魅力と由来
ビアンキの自転車といえば、「チェレステ」と呼ばれる独特の色が象徴的です。チェレステはイタリア語で「青空」を意味する言葉で、ビアンキが創業から約130年以上の長い歴史の中で、ブランドのアイコンになるまで育て上げた色です。緑色に近い青色という通り、青みが強くなる年もあれば緑色の強い年もあり、毎年微妙に色合いが変化するのも特徴となっています。
チェレステカラーの由来には主に3つの説が存在します。第1の説はマルゲリータ王妃の瞳説です。1900年代の自転車は黒ばかりでしたが、創業者エドアルド・ビアンキがイタリア国王ウンベルト1世から王族に自転車の乗り方を教えるよう頼まれ、その中にはマルゲリータ王妃も含まれていました。この時から王妃の美しい空色の瞳の色と同じチェレステをビアンキの自転車に取り入れるようになったという説です。実際にビアンキは1895年、マルゲリータ王妃へ歴史上初の女性用自転車を献上しており、最も信ぴょう性の高い説だと言われています。
第2の説はミラノの空の色説で、同じチェレステカラーでも年ごとに微妙に色合いを変えてくることから、職人がミラノの空を見て色合いを決めているという伝説があります。第3の説は軍用塗料説で、第一次世界大戦終了に伴い、イタリア軍の車両で使われていた「オリーブグリーン」の塗料が大量に余り、それを薄めて塗ったという説もあります。
輝かしいレース史が証明する品質
ビアンキは、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスといった大きなレースで輝かしい成績を残しています。ファウスト・コッピやフェリーチェ・ジモンディ、マルコ・パンターニらがビアンキを使用してジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスで総合優勝しています。
ビアンキのブランドカラー「チェレステ」は、コンスタンテ・ジラルデンゴ、ファウスト・コッピ、フェリーチェ・ジモンディ、マルコ・パンターニのような伝説的なチャンピオンのジャージと自転車の色として注目されました。彼らの伝説は、自転車レースの歴史にはっきりとチェレステの文字で刻まれています。現在もプロチームへ供給のカラーとして、市販車のイメージカラーとして継承され続けています。
BIANCHI VIA NIRONE 7のスペックと特徴
VIA NIRONE 7の評判を支えるのは、エントリーモデルとは思えない充実したスペックです。フレームにはアルミニウム製のハイドロフォーミングチューブを採用しており、軽量かつ剛性の高いアルミフレームで、初心者でも乗りやすい硬さと軽さを両立しています。
フォークはフルカーボン製でKVIDテクノロジーを採用しています。振動吸収に優れ、長時間のライドでも疲労が溜まりにくい乗り味に仕上がっています。エントリーモデルでありながらカーボンフォークを採用している点は、コストパフォーマンスの高さを示す要素として評価されています。
フレーム設計の特徴
VIA NIRONE 7のフレーム設計には、初心者への配慮が随所に見られます。ヘッドチューブを長くしてハンドル位置を高めに設計しており、ハンドルが高いことで上体が起き上がり、上半身を支える体幹の負担を抑えることで、安定したハンドリングとバイクのコントロールが可能になっています。
エンデュランスジオメトリーも特徴的で、ポピュラーなロードバイクより若干重心位置を上げた登坂に嬉しい設計が採用されています。チェーンステーがやや長めでホイールベースにゆとりがあるため、ふらつきにくく、ラインを外しにくい特性が得られます。
剛性バランスについては、フレームは軽量アルミで、ペダルを踏んだ力が素直に進みに変わりやすい一方、過度に硬くならないよう肉厚やパイプ形状のバランスが調整されています。VIA NIRONE 7はエントリーライダーに最適な剛性バランスで、スムーズな加速としなりを活かした伸びやかな加速を両立しています。
2019年モデルからVIA NIRONE 7はワイヤーが内装式に変更されました。ケーブルはフレーム内に通す内装式で、見た目がすっきりするだけではなく、雨や泥でケーブルが汚れにくく、作動の安定性が保たれやすいことが利点です。通勤・通学のように使用頻度が高いケースでは、結果的にメンテナンスの手間とコストの抑制につながります。
105仕様の主要スペック
105仕様のコンポーネントは、シフターにShimano 105 ST-R7000、リアディレイラーにShimano 105 RD-R7000(GS、11速)、フロントディレイラーにShimano 105 FD-R7000-L、クランクにShimano FC-RS610 50x34T、ブレーキにShimano BR-R561-Lを搭載しています。
ホイールとタイヤについては、ホイールにShimano WH-RS100、タイヤにVittoria Zaffiro V25-622(700X25C)を採用しています。完成車重量は実測値で500サイズでは9kg台を計測することが多く、同グレード帯では軽量モデルとなっています。SORA仕様・500サイズで実測9.64kgという報告もあります。ディスクブレーキモデル(530サイズ)では10.58kgとなります。
BIANCHI VIA NIRONE 7の価格と評判
VIA NIRONE 7シリーズは2024年8月にメーカー価格改定が行われ、大幅値下げされました。この価格改定により、エントリーロードバイクとしてさらにコストパフォーマンスが向上し、評判を高める要因となっています。
| モデル名 | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| VIA NIRONE 7 SORA(リムブレーキ) | 108,900円 | 旧価格141,900円から値下げ |
| VIA NIRONE 7 DISC SORA(ディスクブレーキ) | 141,900円 | 旧価格170,500円から値下げ |
| VIA NIRONE 7 SHIMANO 105 | 228,800円 | リムブレーキモデル |
| VIA NIRONE 7 DISC SHIMANO 105 | 181,500円 | ディスクブレーキモデル |
シマノSORAグレードのリムブレーキロードバイクとしてはトップクラスに安くなっており、メーカー在庫限りの価格設定とのことです。
現行モデルのラインナップ
VIA NIRONE 7 SORA(リムブレーキ)は、シマノSORAコンポーネントを搭載したリムブレーキモデルです。2×9スピードで、エントリーグレードながらシマノらしい高い耐久性とかっちりした変速性能を持ち、ストレス少なくライドが可能です。
VIA NIRONE 7 DISC SORA(ディスクブレーキ)は、シマノSORAコンポーネントに機械式ディスクブレーキを組み合わせたモデルです。太めのタイヤを装着したオールロードとして、スピード走行から超長距離、ツーリングまで全てをそつなくこなせます。40mmまで可能なタイヤクリアランスを持ち、初心者に優しいアップライト設計です。
VIA NIRONE 7 105(リムブレーキ)は、シマノ105コンポーネントを搭載したリムブレーキモデルです。2×11スピードで、ギア間の細かな刻みが体感でき、105と上位のUltegra、Dura Aceがリア11段あるのに対して、SORAは9段と違いがあります。
VIA NIRONE 7 DISC 105(ディスクブレーキ)は、シマノ105コンポーネントに機械式ディスクブレーキを組み合わせた最上位モデルです。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは、ビアンキの伝統を感じさせるチェレステCK16とチタニウムシルバーの2色があります。CK16/Titanium Silver Full Glossy(チェレステ)とSerial Black/Titanium Silver Full Glossy(ブラック)から選択できます。
SORAと105の違いと評判の差
VIA NIRONE 7を購入する際に多くの方が迷うのが、SORAモデルと105モデルのどちらを選ぶかという点です。結論として、変速性能と操作性を重視するなら105モデル、コストを抑えたい場合はSORAモデルという選び方が一般的です。
SORAと105の大きな違いはリア(後輪)側のギアの段数です。105と上位のUltegra、Dura Aceがリア11段あるのに対して、SORAは9段、Tiagraは10段となっています。
走行性能の違い
シマノ105を搭載したVIA NIRONE 7は、11速化によるギア間の細かな刻みが最も体感しやすい違いです。9速のSORAに比べると、1段あたりのケイデンス低下が緩やかになりやすく、平坦から緩い登りに入る瞬間や、向かい風で負荷が変わる場面でもリズムを維持しやすくなります。
操作性の違い
操作フィールの面でも105は優位性があります。STIレバーのクリック感は明確で、作動に必要な力とレバーの移動量が適切にチューニングされています。レバー入力から変速完了までのタイムラグが小さく、ミスシフトを起こしにくいのが特長です。さらに、ブレーキレバーのリーチ調整幅が広いため、手の小さいライダーでもブラケットを深く握り込めます。
どちらを選ぶべきか
コスト面ではSORA仕様より上がるものの、変速そのもののストレスが少ない、ケイデンスを崩しにくい、操作の確実性が高いという点で、105仕様は性能・信頼性・将来性のバランスが取れた選択肢と言えます。
一方、ロードバイクでキャンプツーリングなどをするなら気を使わなくていいSORAを選ぶという考え方もあり、用途によって選択が分かれます。また、105仕様だけに装備されているサドルは座面がフラットなので座る位置を変えやすく、自分にあったポジションを探すのに便利です。ポジションが定まりきっていない初心者にオススメとされています。
BIANCHI VIA NIRONE 7の乗り心地に関する評判
VIA NIRONE 7の乗り心地は、多くのユーザーから高い評価を得ています。同価格帯ロードバイクの中でもオールラウンダーに活躍する汎用性の高いロードバイクであり、街中からサイクリング、登坂といった様々な状況でもコントロールしやすく、初めてのロードバイクユーザーにしっかりと寄り添った仕様が特徴です。
走行感はアルミロードバイクらしくシャキシャキと踏み込めながらも、クッション性と安定性があり気軽にロードバイクを楽しめる乗り味です。
ロングライドでの評判
ロングライドにおける評判は特に高く、チェーンステーがやや長めでホイールベースにゆとりがあるため、ふらつきにくく、ラインを外しにくい特性が得られます。クイックに切り返すレーシングバイクほどの鋭さは持たせず、安心感を重視した設定なので、初めてのロードでも扱いやすく、ロングライドでも緊張が続きにくいのが魅力です。
ロードバイクとしては比較的太いタイヤを採用しており、振動吸収性が向上し快適なライディングを実現しています。エンデュランスジオメトリーにより、アップライトな姿勢で乗車でき、長時間のライディングでも疲労が蓄積しにくい設計になっています。
レーシーな乗り味というよりかは、安定して長距離ライドを楽しめるモデルになっています。実際のユーザーからも「タイヤが太く、乗り心地は良い。150kmのロングライドも難なく達成できて、とても充実したロードバイクライフを満喫してます!」という声があります。
ヒルクライムでの評判
リムブレーキ仕様は総重量が軽くなりやすく、登坂の多いルートや軽快な加速感を重視する走りに向いています。ホイールの選択肢が豊富で、軽量リムを選ぶと登りのリズムをつくりやすいのが特長です。晴天時の舗装路を中心に走る、ヒルクライム入門をしたい、といった明確な用途があるなら有力な選択肢になります。
ゼロ発進や坂でのフレームの重さは感じるという声もあります。ヒルクライムするならカーボンのロードバイクをお勧めする意見もありますが、タイムを競わないなら全然登れるという評価です。
フレームジオメトリーでは、ポピュラーなロードバイクより若干重心位置を上げた登坂に嬉しい設計が採用されています。実際に富士ヒルクライムに出場しシルバーのタイムを目指しているというユーザーもおり、レースにも十分対応できるポテンシャルを持っています。
サイズ選びと評判への影響
VIA NIRONE 7で満足度の高い評判を得るためには、適切なサイズ選びが重要です。2024年モデル(SORA / DISC SORA)の適応身長目安は、47サイズが158cm〜168cm、50サイズが163cm〜173cm、53サイズが168cm〜178cm、55サイズが173cm〜183cm、57サイズが178cm〜188cmとなっています。
より細かいサイズ展開(2022年モデル参考)もあり、410サイズが148cm〜158cm、440サイズが153cm〜163cm、470サイズが158cm〜168cm、500サイズが163cm〜173cm、530サイズが168cm〜178cm、550サイズが173cm〜183cm、570サイズが178cm〜188cmです。
サイズ選びのポイント
適応身長はあくまで「目安」であり、個人の体格差(足の長さや腕の長さ)によっても最適なサイズは変わります。サイズ選びで迷ったときは「やや小さめのサイズを選ぶ」方が安全で調整もしやすいとされています。
同じ身長でも股下の長さ、腕の長さ、柔軟性や体幹の強さによって最適サイズが異なります。例えば、同じ170cmの人でも、股下が長い人なら51サイズがフィットしやすいことがあり、逆に腕が短い人や柔軟性に不安がある人は、50サイズの方が無理なく乗れる傾向にあります。
フィッティングの重要性
可能であれば実際に試乗をしてみる、またはショップでフィッティングを受けると、より自分の体に合ったサイズを選ぶことができます。サイズ提案と同時にサドル高・後退量・ハンドル位置の計測、さらにクリート位置調整まで含むフィッティングを受けると、初期不調の多くを避けられます。
ポジションは固定解ではなく、走行距離の伸長や柔軟性の変化にあわせて見直していく前提で考えると、長期的な快適性が高まります。
カスタム・アップグレードの評判
VIA NIRONE 7はカスタムベースとしても高い評判を得ています。「ヴィアニローネは上位機種に引けを取らないしっかりとしたフレームを持っているので、走りに物足りなさを感じたら、コンポを上位の物に交換して楽しむことも出来ます」という評価があります。
「車体価格よりも、カスタムパーツ代金の方が高くなってしまった…なんて普通の世界です」というコメントからも、カスタムを楽しむユーザーが多いことがわかります。ディスクモデルの場合、タイヤクリアランスは約40mmまでOKで、カスタムも楽しめる1台です。
おすすめカスタムパーツ
ブレーキ交換については、「Bianchi Via Nirone 7に乗っている方は、ブレーキだけは交換することを強くお勧めします」という声があります。SHIMANO ULTEGRA BR-R8100への交換が推奨されています。SORAモデルの場合、ブレーキを標準装備の「SORA」から2グレードUPの「105」にカスタムすることが推奨されています。このグレード以上のブレーキだとタイヤとのクリアランスが広くなります。リムブレーキの車体で一番おすすめのカスタムとされています。
ハンドル・ステムについては、ポジションを出す際に短いと感じた場合、「DEDA Newton 31」の「110mm」などに変更することができます。ハンドル幅も400mmから380mmや360mmに変更するカスタムが人気です。
タイヤについては、グリップ力と重量のバランスがよいパナレーサーの「GRAVELKING」がおすすめされています。完成車についていたタイヤ(Vittoria ZAFFIRO)をPanaracer AGILEST LIGHT、チューブをBRIDGESTONE EXTENZAに交換する例もあります。
ホイールのカスタム例として、MAVIC KSYRIUM SL 25などへの交換が見られます。ホイールとタイヤをグレードアップして性能をアップしたくなると、ブレーキがSORAだと物足りないので105かアルテグラに交換を推奨という意見もあります。
フルカスタムの実例
もともとALL SORA(9s)のバイクをカスタマイズしてALL ULTEGRAに、さらに一部DURA-ACEを取り入れて「アルテズラ」状態にしたという例もあり、車重は8.9kgから8.7kgまで軽量化されています。
他メーカーとの比較と評判
VIA NIRONE 7は、同価格帯ロードバイクの中でもオールラウンダーに活躍する汎用性の高いロードバイクとして評価されています。街中からサイクリング、登坂といった様々な状況でもコントロールしやすく、初めてのロードバイクユーザーにしっかりと寄り添った仕様が特徴です。
エントリーロードバイクの価格比較では、ディスク部門はTREKが最安で、2・3位がCANNONDALE・GIANTとなっています。コスパのジャイアントがここで3位という結果でした。TREK Domane AL 2 Rimは重量も約9.6kgとエントリーグレードの中では軽い方です。
ビアンキの強み
各社エントリーモデルは存在していますが、ビアンキのエントリーモデルは種類が豊富なので他社メーカーに比べると敷居が低く、手が出しやすいのも特徴です。
VIA NIRONE 7は、アルミらしいリズミカルなペダリングができる適度な固さがあり、加速感が良いと評価されています。ポジションもアップライトになっているので、上半身の負担が少なく、ハンドルコントロールがしやすいです。偏った性能ではなくバランスが良いロードバイクになっています。
エントリーモデルでありながらSORAを基本にシマノ製で統一している点が高く評価されています。初めての1台を選ぶ際は、価格・コンポーネント・デザイン・用途をバランスよく検討することをおすすめします。
購入時の注意点と評判に影響する要素
VIA NIRONE 7の購入を検討する際には、いくつかの注意点を把握しておくことで、購入後の満足度を高めることができます。
ホイール規格の確認
リアエンドの固定方式やホイール規格がモデル年式やグレードで異なることがあり、将来的にホイールを広範に選びたいユーザーは、購入前に対応規格(スルーアクスル/QR、エンド幅、ブレーキマウント、フリーボディ規格など)を確認しておくと判断が確実です。
DISC仕様の固定方式
VIA NIRONE 7 DISCのホイール固定は、フロントはスルーアクスルを採用していますが、リアはクイックレリーズ仕様になっています。リアエンド金具を換装する事でスルーアクスル化ができますが、換装した場合はメーカーの完成車品質保証の対象外となります。
クランク仕様の混在
クランクにはShimano FD R3000と中空シャフトクランクが混在している様です。公式サイトにはShimano FD R3000と表記されていますが、一部生産分では中空シャフト仕様となっている場合があるのでご注意ください。
BIANCHI VIA NIRONE 7のデメリットと評判
高い評判を得ているVIA NIRONE 7ですが、いくつかのデメリットも存在します。購入前にこれらを理解しておくことで、より適切な判断ができます。
重量面
デメリットは、軽さを突き詰めたレーシングモデルと比べると重量で不利になりやすい点です。ヒルクライムでタイム短縮を最優先する場合は、軽量ホイールやハイエンドコンポーネントを前提にした上位車種のほうが適合しやすい場面があります。
レース志向の方への注意
VIA NIRONE 7は、ヘッドチューブを長くしてハンドル位置を高めに設計しており、初心者向けのアップライトなポジションになっています。エントリーモデルとしては良い特徴ですが、レース志向の方には物足りなく感じる可能性があります。
必要なアクセサリーと総合評価
VIA NIRONE 7を購入する際には、別途必要となるアクセサリーがあります。ビアンキのロードバイクは別途ペダルを購入する必要があります。ビアンキペダルと日本のペダルブランド「三ヶ島ペダル」が用意されており、CNC加工(削り出し)で製造されたCNCフラットペダルは軽量かつデザイン性が高く特にオススメです。価格は4,300円から12,000円まで幅広く用意されています。
ロードバイク本来の性能を引き出したいなら、フラットペダル(ママチャリと同じペダル)ではなく、シューズとペダルががっちり固定されるロード用のビンディングペダルがオススメです。ロードバイク用のビンディングペダルにはシマノのSPD-SL、LOOK(ルック)のKEO、SPEEDPLAY(スピードプレイ)のZEROという3大ペダルが存在します。
ライト
ビアンキが現行で製造する自転車はダイナモライトの車体が無いため、夜間走行する際はハンドルにゴムバンドや専用のマウントで装着する前照灯(フロントライト)を必ず付けなくてはいけません。無灯火で走行すると道路交通法違反となるだけではなく、車や歩行者からの視認性が著しく低下するため危険です。
メンテナンスの評判
SORAは必要十分以上の品質を提供します。耐久性と部品入手性、調整のしやすさが揃うことで、メンテナンス計画を立てやすく、走行距離を重ねても性能を保ちやすい点が、中長期の総合満足度に寄与します。
ビアンキのオリジナルフロアポンプは仏式バルブ・英式バルブ・米式バルブの全てに対応しており、空気圧を管理するためのゲージも大口径サイズで確実な補充が可能です。
初期投資はかかってしまう傾向にありますが、安全かつ快適にスポーツ自転車を始めるにはヘルメット、ベル、空気入れ、ケーブルロック、ダイヤルチェーンロック、ボトルケージ、サングラス、サイクリングキャップ、手袋(冬用)なども必須アイテムとなっています。
BIANCHI VIA NIRONE 7の評判まとめ
BIANCHI VIA NIRONE 7は「気負わず始めて、長く続けたい」人に向いたプラットフォームです。日常と週末を一台でこなし、路面や天候の変化にも柔軟に対応しながら、経験とともに装備を段階的に最適化していける成長のプロセスを支えてくれるモデルです。
ロードバイク初心者には、初めてのロードバイクユーザーにしっかりと寄り添った仕様が特徴で、アップライトなポジションで上半身の負担が少なく、安定したハンドリングが可能な点が評価されています。週末サイクリングを楽しみたい人には、街中からサイクリング、登坂といった様々な状況でもコントロールしやすく、オールラウンダーに活躍する汎用性の高さが支持されています。
ロングライドに挑戦したい人には、長時間のライディングでも疲労が蓄積しにくい設計になっており、150kmのロングライドも難なく達成できるという声があります。チェレステカラーに憧れている人には、ビアンキのブランドカラー「チェレステ」は、自転車好きなら一度は憧れる色で、所有欲を満たしてくれる美しいデザインは、モチベーション維持にも貢献します。
将来的にカスタムを楽しみたい人には、ヴィアニローネは上位機種に引けを取らないしっかりとしたフレームを持っているので、走りに物足りなさを感じたら、コンポを上位の物に交換して楽しむことも出来る点が魅力です。
世界最古の自転車メーカーが、創業の地の名を冠して送り出すエントリーロードバイク。その名に恥じない品質と、初心者への配慮が詰まった一台です。ロードバイクを始めたいと考えている方は、ぜひBIANCHI VIA NIRONE 7を検討してみてはいかがでしょうか。

コメント