ANIMATO A-23の評判は、初心者向けロードバイクとして非常に高い評価を受けています。5万円台という手頃な価格帯でありながら、シマノ製Clarisコンポーネントを搭載している点が最大の魅力で、初心者向けロードバイク16商品中3位にランクインし、総合スコア4.44点を獲得しました。「この価格帯でコンポーネントがクラリスなのはこれだけ」という口コミも多く、コストパフォーマンスの高さが支持されています。本記事では、ANIMATO A-23 CRESCENDO(クレシェンド)の詳細なスペックや実際のユーザー評価、購入時の注意点まで徹底的に解説します。初めてロードバイクを購入しようと考えている方や、5万円台で本格的なロードバイク体験をしたい方にとって、参考になる情報をお届けします。
ANIMATO A-23とは?基本情報と製品概要
ANIMATO A-23 CRESCENDO(クレシェンド)は、アニマト株式会社が展開するANIMATOブランドの初心者向けロードバイクです。ANIMATOは大阪に拠点を置くアニマト株式会社が運営する自社ブランドで、「リーズナブルで高品質な自転車を」をモットーに、中国との太いパイプを活かして自転車の製造・販売を行っています。
アニマト株式会社は正確には自転車メーカーではなく商社のような形態をとっており、自社で企画した自転車を中国のメーカーが生産し、輸入販売するというビジネスモデルを採用しています。この仕組みにより、品質を維持しながらもコストを抑えた製品提供が可能となっているのです。
ANIMATOの製品は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入可能です。また、アニマト株式会社が直接運営する直販店もあり、関西・関東の配達可能エリアであれば完成車を自社便で無料配送してくれるサービスも提供しています。このサービスは、組み立てに不安を感じる初心者にとって大きなメリットとなっています。
ANIMATOはロードバイクだけでなく、クロスバイク、BMX、ミニベロ、折り畳み自転車など多種多様な自転車を販売しています。基本的には街乗りからサイクリングをメインとした自転車が商品として多く、完成車の販売を中心に製品に関するパーツも取り扱っています。2025年には新商品としてCONG(3月発売)、SX-275(2月発売)、HK-100(2月発売)が追加されるなど、積極的に製品ラインナップを拡充しています。
ANIMATO A-23の詳細スペックと仕様
ANIMATO A-23 CRESCENDOの基本スペックを詳しく見ていきましょう。カラーバリエーションはマットブラックとホワイトの2色展開となっています。タイヤサイズは700×25Cで、フレーム素材にはアルミを採用しています。フレームサイズは500mmで、適用身長は約165cm以上とされています。
重量はカタログ値で約11.2kg、実測値では11.4kgとなっています。この重量は同価格帯のロードバイクの中では軽量な部類に入り、有名ブランドのエントリーモデルが10kg程度であることを考えると、比較的近い感覚で走行できる重量といえます。
ブレーキにはデュアルピボットブレーキ(キャリパーブレーキ)を採用しており、シングルピボットブレーキに比べて高い制動力を実現しています。さらに、ロードバイクには珍しい補助ブレーキが標準装備されているため、前傾姿勢に慣れない初心者でも上体を起こした状態でブレーキ操作が可能です。
変速システムにはSHIMANO外装16段変速を採用しており、リアディレイラーとシフターはともにシマノ製です。デュアルコントロールレバー(STIレバー)により、ブレーキレバーから手を離さずに変速操作ができるため、安全性と操作性の両面で初心者に大きなメリットをもたらします。
サイズは横1650mm×高さ905mm×幅470mmで、サドル高さは地上から870~1030mmの範囲で調整可能です。前後クイックリリースハブを採用しているため、工具を使わずに速やかに車輪を外すことができ、パンク修理や輪行の際に便利です。タイヤはフレンチバルブ(仏式)で、バルブ変換アダプター(仏式→英式)が1つ付属するため、一般的な英式バルブ対応の空気入れでも使用可能となっています。製品保証は1年間で、PL保険にも加入済みです。
シマノClarisコンポーネントの特徴と評判
ANIMATO A-23の最大の特徴は、この価格帯では珍しいシマノ製Claris(クラリス)コンポーネントを搭載している点です。Clarisはシマノのロードバイク用コンポーネントのラインナップにおいて、SORAの下位、Tourney A070の上位に位置づけられるエントリーモデルです。
シマノのロードバイク用コンポーネントは、最上位のDura-Ace(デュラエース)から順に、Ultegra(アルテグラ)、105(イチマルゴ)、Tiagra(ティアグラ)、SORA(ソラ)、Claris(クラリス)、そして最下位のTourney(ターニー)というグレード構成になっています。Clarisはエントリーグレードながら、主に初心者や、レース志向ではないサイクリストをターゲットとしており、簡単なスポーツ走行、ロングツーリング、街乗り、通勤といった幅広い用途に対応することを目指して開発されています。
Clarisという名称は「Clarity(クラリティー:明快さ、透明さ)」を語源とする造語で、シンプルでクリーンなデザインを表現しています。2013年に前身である2300シリーズからフルモデルチェンジを果たし、「Claris」という名称が与えられました。品番は2400番台で展開されています。
変速段数はフロント2段×リア8段の16段変速で、現行のシマノのロードバイク用コンポーネントとしては唯一のリア8段変速を採用しています。グレードが高いモデルほど後ろギアの段数は多くなり、SORAが9速、Tiagraが10速、105が11速となっています。8速システムはチェーンやスプロケットなどの消耗品がコスト効率が良く、日常使いに人気の選択肢となっています。また、6速や7速のコンポーネントと一部パーツの互換性があり、旧式の自転車の修理やカスタムにも利用しやすいという特徴を持ちます。
シマノの場合、安かろう悪かろうということはほとんどなく、値段の違いは多くの場合、高いものは軽量だったり、セッティングが出しやすかったり、長期使用でも狂いにくいというところです。「安いものは基本性能が悪い」ということはシマノの場合はあまりありません。しっかり調整すればしっかり変速してくれ、Clarisだからといって何か不具合が出やすいということはないのです。グレードから「性能が低いのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、自転車の楽しみを味わうのに十分な性能があります。
Clarisのラインナップは2種類で、リアの変速段数は8段、フロントは2段と3段から選べます。機械式リム・ディスクブレーキのラインナップがあり、エントリーグレードながら必要なコンポがしっかりそろっています。維持費を抑えたい初心者にとって、消耗品のコストが抑えられる8速システムは大きなメリットといえるでしょう。
ブレーキシューについては、標準のR50T5シューは音鳴りがすることがありますが、性能自体が劣っているわけではありません。アルテグラのシューに変えると音鳴りはほぼ無くなるという報告があります。
ANIMATO A-23の評判と口コミを徹底分析
ANIMATO A-23 CRESCENDOの評判について、実際のユーザーレビューや専門メディアの評価を詳しく見ていきましょう。
マイベストのレビューでは、初心者向けロードバイク16商品中3位にランクインし、総合スコア4.44点という高評価を獲得しています。「手頃な価格で十分な機能と性能」「カスタムしやすい」という評判が多く寄せられています。
本体重量は11.4kg(実測値)と軽く、この点でも高評価を獲得しています。比較した商品のなかでは、12kg前後のものが加速しやすく走りやすい傾向があり、GIANTやBianchiなど有名ブランドのエントリーモデルが10kg程度であることを考えると、ほかの商品よりも有名ブランドに近い感覚で走れるという評価を受けています。
ポジティブな口コミとしては、「この価格帯でコンポーネントがクラリスなのはこれだけなのでオススメ」という評価があります。2024年6月に投稿されたレビューでは「品質良好!コスパよし!」と評価されており、「ランキング上位の格安ロードに比べ、値段はしますがやはりその分、品質は上!溶接状態も美しい」というコメントが寄せられています。「作りは非常に良い」という評価も多く、5万円台でシマノClarisを搭載したロードバイクとして、初心者向けのコストパフォーマンスの高いモデルとして評価されています。
一方で、ネガティブな口コミや注意点もあります。「身長に合わない」という意見があり、フレームサイズについて「シートチューブを測ったら510mmぐらいありました。これでは、160cmぐらいの人は、サドルをめいっぱい下げないと乗れません」という指摘があります。身長が165cm未満の方は特に注意が必要です。
サドルが硬いという意見もあり、長時間の走行では不快に感じる可能性があります。サドルは比較的安価に交換できるパーツなので、気になる場合は交換を検討することをおすすめします。「乗り心地の悪さ(振動)」も指摘されていますが、これはアルミフレームの特性によるものです。
チューブがイマイチで最初から交換が必要だったという意見や、雨の日はブレーキが向いていないかもしれないという指摘もあります。これらの特性を理解した上で購入を検討することが重要です。
総評としては、「多くの初心者の最初の1台としてはお買い得」という評価が多く、100km前後の走行なら全く問題ないとされています。初めてロードバイクを購入する方にとって、価格と性能のバランスが取れた選択肢といえるでしょう。
ANIMATO A-23のメリット・デメリット
ANIMATO A-23 CRESCENDOのメリットとデメリットを整理して解説します。
メリットとして最も大きいのは、5万円台という価格でシマノClarisコンポーネントを搭載している点です。同価格帯の他製品と比較しても、この組み合わせは非常に珍しく、コストパフォーマンスに優れています。
アルミフレームを採用していることもメリットの一つです。アルミフレームはカーボンフレームと比べると比較的安価なため、高いコストパフォーマンスが期待できます。頑丈で衝撃に強く、日常的なライドや悪路での使用にも適しています。特に初心者にとっては、扱いやすさが大きなメリットとなります。走行中によほど激しく転倒したりしなければ、フレームが凹むことはあっても、完全に使用不可になるような事態にはなりにくいです。
また、アルミフレームはクロモリフレームのように錆を気にする必要がありません。樹脂を使用していないので紫外線の影響を受けず、日の当たる場所に保管しても特に問題はありません。近年アルミフレームは技術の進化により、以前よりも軽量化され、コストとパフォーマンスのバランスが非常に良くなっています。
補助ブレーキが標準装備されている点も初心者にとって大きなメリットです。前傾姿勢に慣れない初心者でも上体を起こした状態でブレーキ操作が可能で、安心して走行できます。スタンドが付属しているのも嬉しいポイントで、ロードバイクにはスタンドが付いていないモデルも多いため、初心者には便利です。
関西・関東エリアであれば完成車を自社便で無料配送してもらえるサービスがあり、組み立てに不安がある初心者でも安心して購入できます。
デメリットとしては、アルミフレームの特性による振動吸収性の低さがあります。アルミフレームはカーボンフレームに比べ振動吸収性には劣り、路面の凹凸を感じやすくなります。硬いアルミ素材の特性上、路面から伝わる振動も減退されにくいため、ライダーに振動が大きく伝わってしまい、快適性が劣る場合があります。
重量面でもカーボンフレームには及びません。カーボンフレームの方が軽量で、特に上り坂では有利です。アルミフレームも軽量化が進んでいますが、カーボンには及ばないのが現状です。
アルミ製の自転車フレームには「剛性が低く、金属疲労やダメージを蓄積しやすい」という特性もあります。長い間大きな歪みや劣化が見られなかったにも関わらず、溶接した接合部の塗装に浮きやヒビが現れ、そこから破断してフレームが壊れ、寿命を迎えるケースがあります。
適用身長が約165cm以上となっているため、身長が低い方には向いていません。フレームサイズが1種類しかないため、体格に合わせた選択ができない点は注意が必要です。
700Cタイヤの特徴と走行性能
ANIMATO A-23 CRESCENDOに採用されている700Cタイヤについて解説します。700Cはロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクで採用されることの多いタイヤ規格です。
700Cの「700」はタイヤの直径サイズを表しており、700mm前後になるというのが由来です。700Cはフランス式の規格で、「700」はかつてのタイヤ外径のおおよその目安(約70cm)を示し、「C」はタイヤの太さを示す記号として使われていました。現在の700Cタイヤは、リム径が622mmで、装着時の直径はおおむね67~70cm程度です。
「700×25C」という表記の意味を解説します。最初の「700」はタイヤの外径を示す数字、「25」はタイヤ幅(mm)、アルファベットの「C」はリムの大きさを示すものです。つまり、ANIMATO A-23 CRESCENDOの700×25Cタイヤは、外径約700mm、タイヤ幅25mmのロードバイク用タイヤということになります。
タイヤ幅による特徴の違いも重要なポイントです。細いタイヤ(25C前後)はグリップ力が下がる反面、軽快さが向上しスイスイ自転車が進みます。細いと空気量が減り空気圧を高く入れる必要がありますので、乗り心地が固くなる傾向があります。太いタイヤ(28C以上)は、地面からの振動が吸収されたり、段差の衝撃を緩和してくれます。通勤や通学では綺麗な路面だけではなく、多少凸凹した道や、荒れた路面を走ることもありますが、このようなシチュエーションでもタイヤ幅が太いと安定して走ることができます。
近年では細ければ細いほど軽いというわけでもなく、ある程度の太さを確保することで転がり抵抗を低減して結果として軽く走る(タイヤ幅で言うと28C前後)というのがトレンドとなっています。
700Cは直径が大きく、一漕ぎで進む距離が長いため、スピードを維持しやすいのが特長です。通勤・通学やサイクリングなど、長距離を一定のペースで走る場面に向いています。また、ホイール径が大きいぶん段差や路面の凹凸を越えるときの衝撃が少なく、乗り心地の良さにもつながります。
注意点として、700Cと27インチはほぼ同じサイズですが互換性はありません。サイズは似ていますが、タイヤの内径が異なるため、タイヤ交換時には必ず700C規格のものを選ぶ必要があります。
ANIMATO A-23の価格と購入方法
ANIMATO A-23 CRESCENDOの販売価格は、メーカー直販店での価格でコンポーネントなどをすでに組んである完成車で税込55,800円となっています(2024年時点の価格)。
主な購入先としては、アニマト株式会社直販店、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングがあります。各販売チャネルで価格やサービス内容が異なる場合がありますので、購入前に比較検討することをおすすめします。
配送については、関西・関東の配達可能エリアであれば、完成車を自社便で無料配送してくれます。完成車での配送は、組み立ての手間が省けるため初心者には特にメリットが大きいです。配達可能エリア外の場合は、通常の宅配便での配送となり、一部組み立てが必要となる場合があります。
組み立て作業が必要な場合、ハンドル、ペダル等、一部お客様の方で組み立てが必要となります。完成車配送サービスを利用すれば、この手間を省くことができます。
通販で購入する際の注意点と安全対策
ロードバイクをネット通販で購入する際には、いくつかの重要な注意点があります。
まず到着時の確認事項として、傷が付いていたり、へこみや歪みがないかどうかを確かめてください。箱には全てのパーツがバラバラに分解された状態で入っていることもあり、衝撃を吸収しやすいようにたくさんの梱包材も詰め込まれていますが、それでも破損する確率がゼロとは言い切れません。
組み立ての重要性についても理解しておく必要があります。基本的に工場では部品を流れ作業で組み付けてハンドルや前輪などは外した「七分組」と言われる形にして箱に詰めているだけの、言わば仮組み状態です。ブレーキやギアのみならず様々な部分の調整などはされていません。ロードバイクは、他の自転車と比べると精密な部品が多く、ブレーキや変速機の周辺は造りも複雑です。組み立てるには、相応の知識と技術力が必要になります。
安全面での注意として、自転車は「自分の命を預けている」ことを忘れないでください。ロードバイクは原付と変わらない速度が出せる上、走る場所は車道なので車との接触事故が起こる可能性があります。見よう見まねで組み立てて公道で走り事故を起こすケースが増えてきたと国民生活センターで注意喚起がされて一時期ニュースにもなりました。不安がある場合は、自転車店に組み立て・整備を依頼することを強くおすすめします。
自転車店への依頼方法としては、「取り寄せられないなら、通販で購入するから組み立て整備と防犯登録を頼めませんか」と交渉してみましょう。いきなり自転車を持ち込んで組み立てを依頼するより、まず取り寄せを依頼してからの方が、お店側も対応してくれやすいです。我流で組み立てた自転車は点検や調整以前の問題で、組み立てのやり直しをしなければならないケースがほとんどであるということも覚えておきましょう。
初心者がロードバイクを選ぶ際のポイント
初心者がロードバイクを選ぶ際に押さえておくべきポイントを解説します。
フレーム素材の選び方として、予算5万円前後のロードバイクを選ぶ場合は、アルミフレームがおすすめです。ロードバイクのフレーム素材には主にクロモリ(クロームモリブデン鋼)、スチール、アルミ、カーボンの種類があります。クロモリは耐久性が良いが少し重く、価格はそこそこです。スチールは安いが重くて錆びやすいという特徴があります。アルミは重量・耐久性・価格のバランスが優れていて初心者に一番のおすすめです。カーボンは軽い・走る・高いという特徴があり、本格的なレース向けです。
アルミもカーボンと同じく軽量で、高剛性と耐久性も高いフレームです。カーボンに引けを取らない性能ですが、製造コストが安価なため、5万円前後の商品も多くあります。参考までに、トレックのアルミフレームのロードバイクは10万円台前半から手に入りますが、カーボンフレームのロードバイクは最も安いものでも40万円台からとなっています。
コンポーネントの選び方として、駆動・変速系パーツの総称である「コンポーネント」は一番見ておくべきポイントといっても過言ではありません。シマノのコンポーネントの中でも「ソラ(SORA)」や「クラリス(CLARIS)」といった、下位グレードのコンポーネントのロードバイクは5万円前後で購入可能です。下位グレードといっても、初心者や街乗りには充分な性能です。
初心者におすすめなのは「エンデュランスバイク」です。エンデュランスバイクは、他のロードバイクに比べて重心が低く、初心者でもふらつきにくい・安定した走行ができるのがメリットです。また、前傾姿勢が緩やかなので、ロードバイクに初めて乗る人でも比較的乗りやすいです。
価格帯による性能の違いも把握しておきましょう。10万円以下のロードバイクは、エントリーモデルとして販売されていることが多く、シンプルな性能が特徴です。特に5万円以下だと、走行性能が控えめで街乗りや短距離移動向きのモデルもあります。5万円前後のロードバイクは、日常的な移動手段や、5km程度の通勤やサイクリングに適しています。まずはお手頃なロードバイクを試してみてから、長距離に適したモデルにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
用途に合った選択も重要です。適していない環境下で使う場合、すぐに故障して使えなくなることもあるので注意が必要です。ロードバイクには、安定性や乗り心地を重視している「長距離モデル」、軽量性や操作性を重視した「レースモデル」、そして街中はもちろん砂利道でも走行可能な「万能タイプ」の3種類に分類されます。
パンクリスクへの備えも忘れてはいけません。ロードバイクは一般的なママチャリやクロスバイクなどと比べてタイヤが細いため、パンクのリスクが高いです。出先でパンクしたときのために、交換用チューブや空気入れなどの修理セットを常備することをおすすめします。
ANIMATO A-23購入時に揃えておくべきアイテム
ANIMATO A-23 CRESCENDOを購入する際に、一緒に揃えておくべきアイテムについて解説します。
ヘルメットは安全のために必須です。ロードバイクは原付と変わらない速度が出せるため、万が一の転倒や事故に備えて必ず着用しましょう。
ライト(前後)は道路交通法で義務付けられています。前照灯(フロントライト)と尾灯(リアライト)の両方を装備する必要があります。夜間走行時だけでなく、トンネル内や暗い場所を走行する際にも必要です。
鍵は盗難防止のために必要です。ロードバイクは軽量で持ち運びやすいため、盗難のリスクが高くなります。外出先で駐輪する際には必ず施錠しましょう。
空気入れも必要なアイテムです。仏式バルブ対応のものを用意しましょう。付属のアダプターで英式バルブ対応の空気入れも使用可能ですが、専用の空気入れがあると便利です。スポーツバイクは一般車(ママチャリ)に比べ、タイヤが細く高圧で空気を入れるため、空気の抜ける量が多くなります。そのため、マメに空気圧管理をする必要があります。
パンク修理キットは出先でのトラブルに備えて用意しておきましょう。交換用チューブ、タイヤレバー、携帯用空気入れ(または炭酸ガスボンベ)などがあると安心です。
ANIMATO A-23の基本メンテナンス方法
ANIMATO A-23 CRESCENDOを長く快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。初心者でもできる基本的なメンテナンス方法を解説します。
空気圧管理は最も重要なメンテナンスの一つです。ロードバイクのタイヤは高圧な空気を入れており、適正な空気圧で走らないと、乗り心地にも影響し、タイヤの寿命を減らすことになります。ロングライドやサイクリングに出かける前や、通勤・通学で毎日走る場合にも、週に1~2回は空気圧を確認しましょう。
空気圧はタイヤによって違い、タイヤのサイドウォール(側面)に適正空気圧が記載されています。空気圧が低すぎると走行抵抗が増してスピードが出ず、パンクしやすくなります。逆に高すぎるとタイヤが跳ねてしまって力をロスしてしまいます。
チェーンのメンテナンスは、ロードバイクの性能を維持するために非常に重要です。注油する前に、チェーンが黒く汚れている場合はキレイにしましょう。汚れた状態のチェーンに注油をしても効果はあまりありません。チェーンの汚れは、油に付いた土やほこりのほか、チェーンやギア類が擦れて出た鉄粉です。
チェーン洗浄と注油の頻度は、乗る距離やチェーンオイルの種類にもよりますが、2~3週間に一度くらいが目安です。走行距離で100km~200km位が目安となります。また、雨の日の走行後もチェーン洗浄と注油をしましょう。汚れたチェーンや伸びたチェーンで走っていると、スプロケットやチェーンリングの摩耗を加速させてしまいます。チェーンの洗浄と注油は他のパーツの寿命を延ばすことにもなります。
注油のポイントとして、チェーンの下に雑巾を添えて1つ1つの穴にオイルを垂らし、チェーンを一周し全体的にオイルをしみこませたら、チェーンを回しながら余分のオイルをふき取りましょう。チェーンに注油をする際に、他の自転車パーツにオイルが付かないように注意が必要です。特にブレーキのパーツにかけてしまうとブレーキが効かなくなり、故障の原因にもなります。注油するオイルは自転車用のチェーンオイルを使用しましょう。潤滑剤を使用されている方もいらっしゃるかもしれませんが、粘度が低くすぐ流れてしまい、チェーンにさすオイルには向きません。
定期的なボルトチェックも忘れずに行いましょう。ロードバイクの各部分のボルトは、走行中の振動で緩んでくることがあります。特にハンドル・ステムまわり・シートポスト・ブレーキ・クイックリリースなどの車体周りは定期的にチェックしましょう。
まとめ
ANIMATO A-23 CRESCENDO(クレシェンド)は、5万円台という手頃な価格帯でありながら、シマノ製Clarisコンポーネントを搭載し、本格的なロードバイク体験ができるエントリーモデルです。初心者向けロードバイク16商品中3位にランクインし、総合スコア4.44点という高評価を獲得しており、「この価格帯でコンポーネントがクラリスなのはこれだけ」という点が多くのユーザーに支持されています。
主な特徴として、アルミフレーム採用による軽量性と耐久性、シマノClaris搭載による信頼性の高い変速性能、デュアルピボットブレーキと補助ブレーキによる安全性、700×25Cタイヤによるスポーティな走行性能が挙げられます。重量は実測値で11.4kgと同価格帯では軽量な部類に入り、有名ブランドのエントリーモデルに近い感覚で走行できます。
コストパフォーマンスの高さが最大の魅力で、100km前後の走行には十分な性能を持ち、初めてロードバイクを購入する方にとって最適な選択肢の一つといえるでしょう。ただし、適用身長が約165cm以上となっている点、アルミフレーム特有の振動の硬さ、サドルの硬さなどの注意点もあります。これらの特性を理解した上で購入を検討することをおすすめします。
通販で購入する場合は、関西・関東エリアであれば完成車配送サービスを利用するか、信頼できる自転車店で組み立て・整備を依頼することで、安全に楽しいロードバイクライフをスタートできるでしょう。購入時にはヘルメット、ライト、鍵、空気入れ、パンク修理キットなどの必需品も一緒に揃えておくことをおすすめします。

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