シマノ ST-R7000の評判は、多くのサイクリストから非常に高い評価を得ています。その理由として、上位グレードのアルテグラと同一のレバー形状を採用しながら、価格は約半分に抑えられている点、11速コンポーネント間での完全互換性により将来的なアップグレードが容易な点、そして「レースに使える最低ライン」として十分な変速性能とブレーキ性能を備えている点が挙げられます。ST-R7000は、シマノ105グレードのSTIレバー(デュアルコントロールレバー)として、コストパフォーマンスを重視するサイクリストから圧倒的な支持を集めている製品です。
この記事では、ST-R7000がなぜこれほど高い評判を獲得しているのか、基本スペックから操作性、ブレーキ性能、上位グレードとの比較、さらには新型12速モデルとの違いまで、購入を検討している方が知っておくべき情報を詳しく解説していきます。初めてロードバイクを購入する方から、コンポーネントのアップグレードを検討している中級者まで、ST-R7000の実力を正しく理解するための情報をお届けします。
シマノ ST-R7000とは
ST-R7000とは、シマノのロードバイク用コンポーネント「105 R7000シリーズ」に含まれるSTIレバー(デュアルコントロールレバー)のことです。リムブレーキ対応の11速用モデルであり、2018年に登場したR7000シリーズの主要パーツとして位置づけられています。
STIとは「Shimano Total Integration(シマノ・トータル・インテグレーション)」の略称で、ハンドルから手を離さずにブレーキングとシフティング(変速)操作の両方ができるシステムを指します。このブレーキ機能と変速機能を兼ね備えたレバーを「デュアルコントロールレバー」または「STIレバー」と呼びます。
STIが登場する以前の時代、変速操作はダウンチューブに取り付けられたシフターで行う必要がありました。変速するたびにハンドルから手を離さなければならず、特にレース中やダウンヒルでは危険を伴う操作でした。1990年にSTI思想のもとでデュアルコントロールレバーが誕生し、1991年にデュラエース7410系で世界初のデュアルコントロールレバーが発売されて以降、このシステムはロードバイクのスタンダードとなっています。
105グレードの位置づけとST-R7000の評判
シマノ105は、「レースに使える最低ライン」として位置づけられることが多いミドルグレードのコンポーネントです。シマノのロードバイク用コンポーネントは、最上位のデュラエース(DURA-ACE)、セカンドグレードのアルテグラ(ULTEGRA)、ミドルグレードの105(イチマルゴ)、エントリーグレード上位のティアグラ(TIAGRA)、エントリーグレードのソラ(SORA)、入門グレードのクラリス(CLARIS)という構成になっています。
105が高い評判を得ている最大の理由は、上位グレードであるデュラエースやアルテグラに採用されたテクノロジーを踏襲しつつ、よりリーズナブルな価格で提供されるコストパフォーマンスの良さにあります。特に105以上のグレードは11速で統一されており、パーツ間の互換性があるため、将来的なアップグレードも容易です。一方、ティアグラ以下のグレードは変速段数が異なるため、上位グレードへの移行には多くのパーツ交換が必要となります。
ST-R7000の基本スペックと特徴
ST-R7000の製品仕様について詳しく見ていきましょう。対応変速数は2×11速(フロント2段、リア11段)で、ブレーキタイプはリムブレーキ対応となっています。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色展開です。重量は公表値で500g(左右セット)ですが、実測値では約480gと公表値よりも軽い数値が報告されています。
価格については、参考定価(税込)で左右セットが32,843円、右のみ(11速用)が15,996円、左のみ(2速用)が15,996円となっています。シフトケーブル(アウター・インナー)とブレーキケーブル(アウター・インナー)が付属しているため、別途ケーブルを購入する必要がない点も好評です。
内装シフティングユニットの最適化
R7000シリーズでは、内装シフティングユニットの設計が見直され、より軽いシフティングを実現しています。レバー操作時のストローク量も短くなり、素早く直感的な変速操作が可能になりました。この改良により、長距離ライドでも指への負担が軽減され、疲労の蓄積を抑えることができます。
リーチ調整機能
ST-R7000はねじタイプのリーチ調整機能を搭載しており、ハンドルとブレーキレバーの距離(握り幅)を調整できます。手の大きさに合わせてセッティングすることで、より快適な操作性を得られます。調整はブラケットカバーの先端をめくり、2mmのアーレンキーで調整用ネジを回すことで行います。時計回りに回すと握り幅が狭くなり、反時計回りに回すと握り幅が広くなります。
OPTISLICKケーブル採用
耐久性に優れた均一でごく薄い電着コーティングが施されたOPTISLICKケーブルが付属しています。このケーブルにより、ケーブルの効率性が向上し、優れた耐腐食性も実現しています。スムーズな変速操作を長期間維持できる点は、多くのユーザーから評価されています。
ST-R7000のレバー形状と操作性の評判
ST-R7000の評判が特に高い理由の一つが、レバー形状にあります。ST-R7000のレバー形状は、上位モデルのアルテグラ(ST-R8000)と同一のデザインが採用されています。これにより、指がレバーにかけやすくなり、操作のタッチが良くなっています。
ブラケット部分は適度なボリュームがあり、長時間のライドでも手が疲れにくい形状となっています。また、下ハンドルを握った状態でもブレーキレバーに指が届きやすく、様々なポジションでの操作性に優れています。ブラケットポジション(レバー上部を握る姿勢)での操作性を優先するか、下ハンドルでの操作性を優先するかによって、最適な角度の調整も可能です。
STIを適度に内側に傾けるようにセッティングすると、レバーが近づき、かつドロップハンドルとのクリアランスが広がるため、多くのライダーにとって扱いやすくなります。初めてロードバイクを購入した場合、基本的にはブラケットポジションで使いやすいようにセットされていますが、下ハンドルを使うようになったらリーチアジャストを調整したり、ハンドルを送る・しゃくるなどのセッティング変更を検討することが推奨されています。
ブレーキ性能に関する評判
ST-R7000を含む105グレードのブレーキ性能については、「街乗りはもちろん、レースも視野に入れるならコンポーネントは105以上を選べ」と昔から自転車乗りの間で言われています。これはブレーキ性能に大きく関係しています。
エントリークラスのブレーキは、通常の走行ではある程度の制動力を発揮しますが、スピードが出ている状態や下り坂では制動距離がどうしても伸びてしまいます。一方、105以上のグレードなら「レーススピードでもきっちり減速できる」と高い信頼が寄せられています。ロードバイクはスピードの出る乗り物であり、危険予測・回避には制動力が大切です。万が一の時を考えると、制動力の強いブレーキの方が安全性が高いと言えます。
シマノ105のブレーキキャリパー(BR-R7000)は、「自在なコントロールを可能にする滑らかな制動特性」を備えています。R7000シリーズのブレーキはキャリパーの剛性が向上しており、カッチリ感を伴ったフィーリングが体感できます。大きな制動力が求められる場面でも、キャリパーがホイールの回転に負けてふにゃっとする感じがほとんどなく、高い制動力を発揮します。また、28Cタイヤサイズにも対応しており、太めのタイヤを使用したい場合にも安心です。
前後リターンスプリングの設定により、レバーストロークは重すぎず、とてもコントロールしやすいと評価されています。この点もST-R7000の評判が良い要因の一つとなっています。
上位グレードとの比較における評判
ST-R7000と上位グレードのSTIレバーを比較した際の評判を見ていきましょう。
アルテグラ(ST-R8000)との比較
アルテグラとの比較では、レバー形状は両者とも同一のレバー形状を採用しており、ブラケット形状もほぼ同等です。重量についてはアルテグラの方が軽量で約40g程度の差があります。価格についてはアルテグラは約1.5倍となっており、素材・仕上げについてはアルテグラの方が高級感のある仕上げとなっています。
実際のインプレッションでは、「変速性能の差はほとんど感じられない」「重量以外の差は体感しにくい」という声が多く聞かれます。コストパフォーマンスを重視するなら105、軽量化と質感を求めるならアルテグラという選択になるでしょう。
デュラエース(ST-R9100)との比較
最上位グレードのデュラエースと比較すると、重量についてはデュラエースが最も軽量であり、素材についてはデュラエースにはカーボン素材が多用されています。操作感についてはデュラエースはより軽く、精密な操作感を実現しており、価格についてはデュラエースは105の約3倍となっています。
プロレースでの使用を想定したデュラエースは、極限の軽量化と耐久性を両立させていますが、一般のサイクリストにとってその差を体感できる機会は限られています。
性能差の実態
多くのインプレッションやレビューで指摘されているのは、「105とアルテグラ、質感と重量以外の性能はかなり接近している」という点です。特にブレーキ性能については、105も十分な制動力を誇り、レバーストロークは重すぎず、とてもコントロールしやすいと評価されています。
ただし、高速走行時や長い下り坂でのブレーキングでは、アルテグラに搭載されているスタビライザー機能により、より安定したブレーキコントロールが可能です。アルテグラやデュラエースのブレーキ本体には金属製プレートが内蔵されており、このプレートによりたわみに対する剛性が大きく向上しています。通常の使用においては105のブレーキでも十分な制動力がありますが、より高いパフォーマンスを求める場合は上位グレードの検討も選択肢となります。
新型12速モデルとの違いと評判
2022年以降、シマノは12速コンポーネントを展開しています。ST-R7000(11速)と新型の12速モデルの違いについても評判を含めて確認しておきましょう。
105 R7100シリーズの特徴
2023年に登場した機械式12速の105 R7100シリーズは、変速段数が2×12速となり、ブレーキタイプは油圧ディスクブレーキのみ(リムブレーキ版は未発売)となっています。価格はセットで約13~14万円です。
12速化により、よりクロスレシオなギア構成が可能となり、状況に応じた最適なギア選択がしやすくなっています。レバー形状についても、R7100ではフード形状は前モデルとほぼ同じですが、レバー形状が変更されています。従来のノーマルレバーとショートリーチレバーの中間的な形状となり、より多くのライダーに対応しやすくなっています。
ブレーキシステムの違い
R7000がリムブレーキ対応であるのに対し、R7100は油圧ディスクブレーキのみとなっています。現時点で、リムブレーキで機械式変速を使用して12速化する手段はありません。リムブレーキ派のライダーにとっては、R7000が引き続き重要な選択肢として評判を維持しています。
重量の比較
12速機械式105のコンポセット重量は約2,920gであるのに対し、11速機械式105 R7000のコンポセット重量は約2,826gとなっています。ギア枚数の増加と強度アップされたクランクの影響で、12速の方が若干重くなっています。
どちらを選ぶべきか
リムブレーキのロードバイクに乗っている場合はR7000シリーズが唯一の選択肢となります。ディスクブレーキで新規に組む場合は予算に余裕があればR7100シリーズを検討することになります。現在11速で満足している場合は無理に12速化する必要はないという声が多く聞かれます。R7000シリーズは継続販売されており、リムブレーキユーザーにとっては信頼性の高い選択肢として残り続けています。
他グレードとの互換性に関する評判
ST-R7000の評判が高い理由の一つに、他グレードとの優れた互換性があります。コンポーネントの一部だけをアップグレードしたい場合、この互換性の理解が重要です。
11速コンポーネント間の互換性
シマノの11速コンポーネント(デュラエースR9100、アルテグラR8000、105 R7000)は、同世代であれば完全互換です。つまり、STIレバーに105(ST-R7000)を使用し、リアディレイラーにアルテグラ(RD-R8000)を使用し、ブレーキにデュラエース(BR-R9100)を使用するといったミックス構成が可能です。
このように、予算に応じて特定のパーツだけを上位グレードに交換することができます。制動力を重視してブレーキだけアルテグラに、変速のスムーズさを求めてリアディレイラーだけデュラエースに、といったカスタマイズが可能な点は、多くのユーザーから高く評価されています。
ブレーキとボトムブラケットの互換性
ブレーキキャリパーとボトムブラケット(BB)については、世代や変速段数に関わらずミックスさせることが可能です。8速のクラリスを使用していても、ブレーキキャリパーだけ105やアルテグラに交換することができます。これは、ブレーキやBBが変速システムと独立して動作するためです。
注意が必要なケース
2世代以上遡ると、一般的に互換性は低下します。旧11速世代のデュラエース(9000)と新11速世代のデュラエース(R9100)の間では、一部互換性がないパーツがあります。また、機械式ドライブトレインコンポーネントはギア数が一致すれば互換性がある場合が多いですが、Di2電子変速コンポーネントについては、グレード間で互換性がない場合があります。特に12速Di2では、デュラエース/アルテグラと105の間で互換性がない部分があるため、注意が必要です。
コストパフォーマンスに関する評判
シマノ105は、現状のシマノコンポーネントの中でコストパフォーマンスナンバーワンとされています。この評判はST-R7000にも当てはまります。上位グレードに採用されたテクノロジーを踏襲しながら、価格は抑えられています。
具体的には、レバー形状がアルテグラと同一で、変速性能もレースで使用できるレベルにあります。重量面でもアルテグラに近づいており、不満のある部分だけ高グレードのパーツに交換すれば、105メインで組んでも十分な完成度が得られます。
105以上のグレードは11速で統一されており(12速モデルも同様に上位グレードと統一)、パーツ間の互換性があることから、段階的なアップグレードが可能です。将来的にアルテグラやデュラエースにパーツ単位で交換できる点、消耗品の選択肢が広くチェーンやカセットスプロケットは上位グレードのものも使用可能な点、同世代の上位グレードパーツを中古で入手してアップグレードできる点などが、コストパフォーマンスの良さに寄与しています。
幅広いユーザーに対応する設計
105は、レース志向のサイクリストだけでなく、速さを競わず楽しく走りたいサイクリストにも優しいコンポーネントとして評判を得ています。スプロケットはローギア34Tまで用意されており、フロントを50-34Tのコンパクトにすれば急な登り坂も楽に走れます。これは、脚力に自信のない方や女性サイクリストにとっても大きなメリットとなります。
対応スプロケットとしては、CS-R7000シリーズの12-25T、11-28T、11-30T、11-32Tに加え、より大きなローギアが必要な場合はCS-HG700-11の11-34Tも使用可能です。11-34Tのスプロケットを使用する場合は、ロングケージのリアディレイラー(RD-R7000-GS)が必要となりますが、これにより急な登り坂でも楽に走れるギア比を確保できます。
信頼性と実績
105は長年にわたって多くのロードバイクに採用されてきた実績があり、信頼性は折り紙付きです。シマノの厳しい品質管理のもと製造されており、長期間の使用にも耐える耐久性を備えています。R7000シリーズ全体の特徴として、公表重量よりも実測値が軽いケースが多く見られることからも、品質管理の精度の高さがうかがえます。
また、世界中で広く使用されているため、トラブル時の情報も豊富で、ショップでのサポートも受けやすいという利点があります。消耗品の入手も容易であり、長期的な維持コストを抑えられる点も、ST-R7000の評判が良い理由の一つです。
STIレバーの交換とメンテナンス
ST-R7000を自分で交換・メンテナンスする際のポイントについても触れておきます。STIレバーの交換は、自転車メンテナンスの中でも難易度が高い作業の一つとされています。これができれば大抵の自転車メンテナンスはできるとも言われます。
交換作業の流れとしては、バーテープを剥がし、ブレーキワイヤーを外し、シフトワイヤーを外し、古いSTIレバーを取り外し、新しいSTIレバーを取り付け、ワイヤーの配線を行い、ブレーキの調整、ディレイラーの調整を行い、最後にバーテープを巻くという手順になります。特にワイヤー内装式フレームを使用している場合は、ワイヤーの通しなおしに手間がかかることがあります。
交換時の注意点
交換前に、現在のSTIレバーの位置を真横から写真撮影しておくと、新しいレバーを取り付ける際の基準になります。STIレバーの固定ボルトを回す際、アーレンキーがブラケットに当たって傷がつくことがあるため、必要に応じて工具を保護テープで巻くなどの対策が推奨されます。
シフト調整の際に必ずブレーキが必要になるため、シフトワイヤーよりもブレーキワイヤーを先にセットします。また、シマノSTIレバーは製品によってシフトインナーが非常に通しづらいため、ハンドルに取り付ける前にインナーケーブルを通しておくと作業がしやすくなります。バーテープを巻いた後にレバーポジションを移動することは難しいため、位置決めは慎重に行います。STIレバーがしっかり固定されているか確認し、ダンシング(立ち漕ぎ)時にレバーが動いてしまうことのないようにする必要があります。
よくあるトラブルと対処法
変速の内側レバーを押してもスカッと空回りする「空打ち」症状は、STIレバー内部のヒンジに汚れが溜まり、動きが悪くなることが原因です。対処法としては、一度クリーニングを行い、注油とグリスを塗布します。ただし、STIレバーの内部は非常に複雑なため、自信がない場合はショップに依頼することをおすすめします。
ケーブルのメンテナンスについては、シマノの公式ディーラーマニュアルによると、インナーケーブルにはゴミなどを付着させないことが重要です。また、インナーケーブルのグリスを拭き取ってしまった場合は、SIS SP41グリスを塗布することが推奨されています。定期的なケーブル点検とグリスアップにより、スムーズな変速性能を維持できます。
購入時のアドバイス
ST-R7000の購入を検討している方へのアドバイスをまとめます。
新品か中古かの選択
新品を購入するメリットとしては、ケーブル類が付属していること、初期不良があればメーカー保証を受けられること、摩耗のない状態から使い始められることが挙げられます。中古を購入するメリットとしては、大幅に安く入手できる可能性があること、生産終了後も入手可能なことが挙げられます。
中古品を購入する場合は、レバーの動作確認、外観の傷や割れのチェック、使用年数・走行距離の確認を行いましょう。STIレバーは内部機構が複雑なため、状態の悪いものは避けた方が無難です。
カラー選択
ST-R7000にはブラックとシルバーの2色があります。ブラックは現在主流のカラーで多くのフレームに合わせやすく、シルバーはクラシックな雰囲気でシルバーパーツで統一したい場合に最適です。バイクの全体的なコーディネートを考えて選択することをおすすめします。
購入先の選択
正規販売店では価格は定価に近いですが、保証やサポートが充実しています。通販サイトでは割引価格で購入できる可能性がありますが、偽造品に注意が必要です。海外通販ではさらに安く入手できる可能性がありますが、保証や返品対応に制限があります。特に海外通販で極端に安い製品には、偽造品の可能性があるため注意が必要です。
シマノ ST-R7000の評判まとめ
シマノ ST-R7000は、105グレードのSTIレバーとして、高いコストパフォーマンスと信頼性を兼ね備えた製品です。11速リムブレーキ対応のデュアルコントロールレバーとして、アルテグラと同一のレバー形状で優れた操作性を実現しています。リーチ調整機能により様々な手の大きさに対応でき、OPTISLICKケーブル付属でスムーズな操作感を得られます。上位グレードとの互換性でアップグレードも容易であり、継続販売されているためリムブレーキユーザーの強い味方となっています。
「変速性能の差はほとんど感じられない」「重量以外の差は体感しにくい」という評判が示すように、ST-R7000は上位グレードに肉薄する性能を持ちながら、価格は大幅に抑えられています。初めてのロードバイクから、中級者のアップグレードまで、幅広いニーズに応えるST-R7000は、まさにロードバイクコンポーネントのスタンダードと言える存在です。
レースに使える最低ラインとしての性能を備えつつ、コストパフォーマンスに優れたST-R7000は、多くのサイクリストにとって確実な選択肢となるでしょう。リムブレーキ派のライダーにとっては、12速化が進む現在においても、R7000シリーズが引き続き重要な選択肢として位置づけられています。ロードバイクライフをより快適に、より楽しくするために、ST-R7000の評判の高さは、その実力に裏打ちされたものと言えます。

コメント